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2006年02月01日

支えられて

コンサドーレに関わる事になって2年目の9月に無謀な試みの一つとしてコンサドーレを裏方で支えているスタッフを紹介しようという特集を組んで頂きました。・・・はっ?私ですか?と躊躇したのですが、母がそんなのを見たら喜ぶだろ~な~などと言う素人丸出し的な思いでお受けしてしまったのも事実です。

1日テレビ局の取材が入ると言う事は、HFCから選手に通達されていましたので、朝彼等が新川の自宅へ来た時、眠いはずなのに“ひやかす”という作業は、きっちり忘れなかったようです。

「あらっ?村野さん、見慣れぬシャツですね~」・・・買いました。
「お化粧も念入りですか?」・・・・いつもより少し時間掛けました・・。

今夜の晩ご飯は、きっと豪華なんでしょうね~。・・・違います。いつもどうりです・・。

「いってらっしゃぁい!今日も頑張って・・。」とドンドン車に乗って
彼等は練習へと向かいました。

1日密着取材と言う事で、朝の9時ごろからテレビ局の方がお見えになりました。選手達は、もう練習に向かった時間でしたので娘を幼稚園に送り出すと言うところからカメラを回して頂きました。

やかましい娘は状況を察してしおらしく・・幼稚園バスに乗りました。

慌てて食堂を片付けて、しまふく食堂で使っている大きなテーブルの前のイスに座りカメラは回りました。
インタビューをしてもらいました。一般的な質問を一般的に答えるのが困難な私です。
最初は幼稚園の娘同様、しおらしく一般的とはなんぞや・・と考えて見たものの朝からずっとカメラも回っていると素が出るのも時間の問題でした。
いつもより長めだった化粧の時間もいつの間にか「いっか・・。」と直す事も忘れ膨大な買い物にもお付き合いしていただいたりしてあっという間に素の自分のまま夕食の時間になり彼等がやってきました。

シャツよりも化粧よりも・・一番考えたのは献立です。
お洒落なメニューにしよう?
いやいや・・これはいつもどうりじゃないと冷かされても洒落にならないな・・。普通にしよう!

前日まで考えて決めました。焼き魚と大根とひき肉の煮物とニンジンと黒ゴマの豚ロース温野菜サラダと・・かき玉汁と・・デザート・・だったでしょうか・・?

「こんばんわぁ~~!」と選手が続々と入ります。
みんな私を助けてくれるように“小芝居”をしてくれました。
剛君が「これ?なんのお魚ですかぁ?」(いつも食べてるでしょ?)「ん?壷鯛だよ。」
他の子が「うまいっす!さいこ~~!」(ちょっとしらじらしいぞ)
テレビ局の人が「村野さんはどんな存在ですか?」(ごはん作ってる人。)
「・・そうですねぇ・・?」と阿部君「お母さんみたいですか?」テレビ局の方がアシストします。(・・そうか。そう言わせたいんだな・・。)「ママッ!」
(うまい!でも、そんなデカイ息子はおらん!)
清野くんと相川君が奥の座敷で空気を盛り上げてくれる。(ちょっとした居酒屋ムードだな。)

食べるところを見られるのは、多分恥ずかしかったでしょうが皆快く私を助けてくれました。

大根の煮物の灰汁取りだったり、コメントだったり、振り向いてみたら失敗多々はありましたが、製作してくださったHBCの方の温かいご配慮で(一般的な人のまま)無事1日を終える事が出来ました。

家族とスタッフとHBCの方と遅い夕飯をとりました。
気も抜けてフラフラです。子供のように食べながら眠くなってます。
(まずい・・バッテリー切れる・・)様子を察したマネージャーが
「ねーさん!もぅ休んでください。あと任せて下さい!」
「・・・マジでぇ・・?」常識ではあり得ない話だと判っていながら
そんな優しい言葉に素直にならさせて頂きました。

・・・みんな優しいです・・。



posted by murano |08:17 | またやっちゃった | トラックバック(1)