2006年01月10日
着物
成人式でしたね。 電車の中やデパートや駅のホームで可愛い着物姿の女の子を見かけました。 髪飾りを付けて、背筋をピッと伸ばし指の先まで綺麗に見えるように。 朝早くから混雑した美容院へ行き、着付けをしてきっと相当疲れている筈。 頭にはピンがザクザク突き刺さり、痛いのも無視を志して髪型が乱れないように頑張ったね。 疲れた顔など見せることもなく可愛い笑顔で晴れの日を過ごして いたのでしょうね。 家に帰って、帯を解いた時は驚くほどの開放感でジャージの素晴らしさを思い知った事でしょう。 そして!抜いても抜いても出てくるピン。 ピンが抜き終わって凄い頭に思わず鏡に向ってピースしたりして。 ホント!お疲れ様でした! で・・そんな可愛い成人式の女の子を見ながら電車に乗っていたら、私の 結納の前日を思い出しました。 2度目に袖を通す着物。 仕事を終えて、夕飯前に着物の小物をガタガタと用意していたら背後で父が 「結納だからって着物なんか着る必要なんてないっつ!!」 楽しみにしていた私は父と大喧嘩。 そんな雰囲気で夕飯の食卓に座れるわけもなく。 仕方ないので近所の総菜屋さんで売れ残った鳥の唐揚げとおにぎりを買って 部屋に戻りました。 お腹も空いていたのでガブッと噛り付いて・・・・。 嫌な予感と共に鏡を覗き込むと! 硬くなった唐揚げに私の差し歯が突き刺さって私の顔は歯抜けに! わんわんと大きな声で泣いていると母がやってきて「お父さん、アンタが お嫁さんにいっちゃうのが悲しいのよ・・。」 「私が悲しいのは、歯が抜けたことだ~!」事の事情を飲み込んだ母が 階段を駆け下り、間髪入れずに駆け上がり手にしたのは。 “ドライヤーと瞬間接着剤”むしりとる様にコンセントに差込み差し歯(仮歯) にビシッと接着剤を塗り口の中一杯にドライヤーの風を! なんとかくっついたものの・・事の成り行きに涙は止まることも無く。 泣き寝入り。朝早く目を覚まして2度ビックリ。 目は完全に浮腫みきり、寝てる間に歯はまた抜けて知らない人が鏡の中に いました。 それでも、トボトボと美容院まで何とかたどり着き念願の着物を着せて もらいました。 電車に乗りながら父の小言を聞きながら目なんてもぅどーにでもなれと 涙をハンカチで拭いながら結納会場にたどり着きました。 玄関先で待っていた主人に父は『満面の笑み』・・・。 お仲人さんの進行で結納は滞りなく終わり化粧室へ入って3度ビックリ! 『鼻の穴から猫のヒゲ』 しかも、鼻水できっちり固定されてどの位置から見てもベストポジションだったりして。 しかも恐ろしく長かったのです・・。 ・・・踏んだり蹴ったりな一日でしたけれど、昨日の出来事のように鮮明に覚えてるからいいのかな。 彼女たちの着物のお陰で時間旅行が出来ました。 ・・・なんてこんな事よりも、今日は智君、常君、蝦君、カズ君、剛君 の成人式です! どんな1日だったんでしょうね? 今日成人式を迎えた皆様、おめでとうございます。
posted by murano |00:00 | またやっちゃった | トラックバック(1)