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2011年03月01日

「札幌ドーム」に応募ゼロ

札幌ドームの施設命名権、いわゆるネーミングライツを購入する企業を再募集していましたが、応募期限の2月28日までに、応募してきた企業はありませんでした。

 主な条件は3つ
 ・年間契約金額5億円以上
 ・契約期間5年以上
 ・名称に「札幌ドーム」を切り離すことなく残す

今年の1月に1回目の募集を行ったときには、応募企業があったけれど、条件面で合致せず契約には至らず、今回の再募集となっていました。

やはりここでの最大のネックは契約金額だと思います。5億円。おそらく国内最高額規模の契約金額になるはずです。確かに、稼働率が高く、野球とサッカーのほか、ラリーや、ノルディックスキーの実績もあり、今後はラグビーW杯も予定されているスタジアムではありますが、果たして年間5億円もの価値があるのか。価値があっても、果たしてそれを出す(出すことのできる)企業があるのか。それに加えて、契約期間が5年以上。要は、最低25億円の契約ということですから。

市は、他の施設命名権募集施設への影響を考えると、契約額の減額は難しいとしているようですが、このままでは5億円か0円かになってしまいます。どうしても命名権を売却したいというのであれば、ある程度の減額や、契約期間の見直しなど、もう少し柔軟な対応が必要な気がします。そうはいっても、毎年、札幌ドームの名称が変わるのも、それはそれで困りますから、適度なところで。

あと、「札幌ドーム」という名称を残すというのは、応募企業にとってどうなのでしょう。せっかく購入したのに「○○○札幌ドーム」とか「札幌ドーム●●●」などに限定されてしまうことを懸念しやしないでしょうか。でも、こちらは、例えば「▲▲▲フィールド札幌ドーム」とか「札幌ドーム△△△スタジアム」とか、そんなのがOKなら、解決にはなりませんか?

一市民としては、募集をすると決めた以上、親しみのある企業に購入してもらい、親しみのある名称をつけてもらい、札幌ドームでいつまでも快適に観戦できることを望むだけなのですが、これから先、この問題はどう決着がつくのでしょう。

とりあえず、今シーズンは「札幌ドーム」のままで決まりのようですが。

posted by kabao |22:13 | City of sapporo | コメント(0) | トラックバック(0)