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2008年12月17日

プロと企業

仙台市がJ2仙台への補助金支出を廃止

このニュース札幌も他人ごとじゃないと思いますが、自治体にしてみれば「プロスポーツチームとしての自立」という口実は非常に便利なものですね、補助金を廃止するには。

ところで、プロスポーツチームってなんなのでしょう。そこでプレーをする選手がプロであればそのチームはプロスポーツチームなのでしょうか。クラブに収益性があればそれをプロスポーツチームと呼ぶのでしょうか。プロスポーツチームであればすべからく自立していなければならないのでしょうか。プロスポーツチームは地方自治体の補助金を受けてはいけないのでしょうか。日本には企業広告として発展したプロ野球というものがありますが、それはプロスポーツであるとともに、企業スポーツだと思うのです。企業スポーツという視点で捉えると、日本のプロ野球チームをはじめプロ・アマ関係なく多くの企業名を背負ったいろいろなスポーツのチームが企業スポーツに含まれてきます。一方、プロでも、特定企業の看板を背負わないプロスポーツチームも存在します。つまり、北海道を例にとると、コンサドーレ、ファイターズ、レラカムイ。この三者はともにプロスポーツチームであるけれど、企業スポーツであるのはファイターズだけということです(言わずと知れた日本ハムですね)。ここで補助金の話ですが、「公益性」を理由に地方自治体が企業に補助金を出したり、資金を貸し付けたりする例はスポーツチームに限らず存在します。親会社の広告媒体としての機能を持たない市民球団に対して地方自治体が「公益性」を理由に資金提供することって、本当に控えなければならないことなのでしょうか。そう考えるとやはりプロ=補助金不要論は口実でしかなく聞こえてくるのです。

もちろん自治体の補助金なんか無く、入場料収入や広告収入で黒字経営が成り立てばこんなこと考える必要もないんですが、自動車業界の不況なんかを見ていると、Jにも市民クラブの時代が来たりなんかするのかな、その時、札幌はどんな状況になっているかな、なんて考えていると、ついついプロ=補助金不要論に噛み付いてみたくなったりしてしまうわけで。

もっとも、クラブは所属するカテゴリにかかわらずクラブの存在価値を高めるような努力をしなければ、真っ先に自治体にそっぽをむかれてしまいますけどね。

posted by kabao |22:10 | Consadole sapporo | コメント(0) | トラックバック(1)