2008年05月12日

【映画】座頭市(北野武監督作品)

上質の唐津焼のお皿の上に、上品に盛られたカラフルなソース。
その上に盛り付けられた上等の肉片。
そして、パラパラと散りばめられた妙な薬味。

とりあえず、薬味をつまんで一口食べてみる。何か変な味がする。
だから私は、薬味を一つ一つ丁寧に取り除いて皿のふちに置いてから、肉を口に運んだ。
今まで味わったことのない不思議な、でも実に魅力的な味わいだ。あっという間に肉を食べ終えてしまったが、気がつけばまだ皿の上にはソースがたっぷりと残っている。
行儀が悪いな、と思いつつ、そのソースをスプーンですくって食べてみた。それもまたとてもおいしい。とても満足な気持ちでその一皿を味わった。ま、薬味は食べ残したのだが。

でも、ふと思った。薬味の件は仕方ないにせよ、私のこの肉の食べ方ははたしてふさわしい、ベストの味わい方だったのだろうか。そんなこと、普段こんな高級な料理を食べなれていない私に知る由もない。私に適切な食べ方をアドバイスしてくれる同伴者もいない。そして、シェフもその食べ方については何も言ってくれなかった。

確かにおいしい料理だった(薬味除く)。でも、何か腑に落ちない気分が残った。

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 …という何か意味不明な文章を書いてしまいましたが、北野武監督が発表した新解釈の「座頭市」を見た私の感想を、料理に例えて表現してみると、こんな感じになります。

具体的に言えば

  肉=ビートたけし演じる「市」が繰り広げる殺陣。
ソース=終盤のタップダンスをはじめとするミュージカル
 薬味=なんかよくわからないギャグ

 ということになります。

 ギャグについては量はさほど多くないですし、十分無視できます。
 殺陣については文句ありません。「市」の無敵ぶりにしびれます。
 タップダンスのほか、くわをふりおろす音、しろかきをするときの足音、家を建てるシーンでの金槌、木槌の音でなぜか音楽を奏でるシーンが合間に入り、時代劇とのミスマッチに戸惑わされる部分もあるのですが、それはそれとしてなかなか魅力的な光景なのではあります。

 よって、この作品は私としては十分に楽しむことはできたんです。
 でも、映画を見慣れない私にとって、これらのシーンをバラバラに感じ、あまつさえギャグを無視する、という見方が本当に正しいものなのか、かなり迷う部分があります。
 それに対する答えをどう見つければ良いのか、私にはさっぱりわかりません。

 その答えを見つけるために、「座頭市といえば勝新太郎だろ」ということで勝新のDVDでも借りようかな、とも思いました。
 しかし、いつものDMMでさえ、勝新「座頭市」シリーズは50本以上ありました。一体どの1本を見れば、勝新「座頭市」の魅力がたちどころに分かるのか、私には選ぶ基準さえ思い浮かびません。また、50本も「座頭市」ばっかり見続ける時間的余裕も、情熱もさすがにありません(^^;;;

 素直に楽しかったで終わればいいのかもしれませんが、何かすっきりしません。


 「あーあ、映画って面倒臭い」
 こんなとき私は決まってこういう例えを持ち出します

私はキャビアより、明太子の方が好きなんじゃー

posted by kaz8 |23:46 | 読んだ、観た、聴いた | コメント(0) | トラックバック(0)

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