2008年05月06日

【映画】あの空をおぼえてる

【お断り】大して凄い話ではありませんけれど、ネタバレかましてますので、読む際にはご注意ください
連休中、DVDで2本、劇場で4本、合わせて6本の映画を立て続けに見ました。4連休(と言っても昨日は仕事してたが…)なんてあっという間ですね。部屋もほとんど片付かなかったし(レコーダーのハードディスクはかなり片付いたけど(^^;;; )

その中で、実は4日に見ようか迷っていた作品がありました。例の「ペネロピ」の後の「ここに幸あり」の後味がいまいちで、お口直しに、この作品を…と思っていたのですが、結果として、後回しにして正解でした。お口直しどころかますます墓穴を掘る作品となりかねないところでした

http://www.anosora.jp/

今、見終えてから色々回っていたのですが、どうやら原作の良さをかなり台無しにしている失敗作だったようです。思えば、何か不自然なところが数点見られたんですが、原作ではきちんと表現できている部分をないがしろにして観客の頭に「?」マークをつけさせたまま放置していただけで、原作では重い意味があるそうなので後で原作を読み直してみます。

 まずこの映画のいいところと言えば、そりゃダントツで2人きょうだいの妹・絵里奈を演じた吉田里琴でしょう。この子の存在だけで…レイトショーの1000円分ぐらいなら払う価値ありますね。こんないい子を失ってしまった家族のショックたるはそりゃ半端じゃないでしょう。どんな言葉を並べるよりも、彼女、がいなくなったという事実だけで胸を打つものがあります。ただ、中盤までの構成が散漫で、本当に彼女が亡くなったのかどうか分かりにくいところがありました。わざと分かりにくくしようと意図していたのか、単に脚本が杜撰なだけなのかは私には分かりませんが、どうも後者ではないか、と疑う声もあります(^^;;;

 また、良いところか、というとアレなのですが、2人きょうだいの兄・英治の心情描写も共感できる部分が数多くありました。まあ、それは私が2人きょうだいの兄(←3歳年下に、要領の良い妹がある)だということも大きいでしょう。

 よく小さいころ、両親に何かにつけ「お兄ちゃんなんだから…」と言われることが多かったことを記憶しています。おそらく同じ経験を持つ人は少なくないと思います。だって、もし自分がこれから結婚して、1人目が兄、2人目が妹という形で子供ができたとしたら、おそらく兄に全く同じことを言うことになると思いますもん。今では、なぜ両親が私に対してそういうことを言ってきたのかは理解できます。ただ、当時はいかんせん、その一言が理不尽に思えてならず、常に反発していました。

 この映画の主たるテーマではないにせよ、傍流として「理不尽な扱いを受けているボク」、さらに言えば「親に愛されていないボク」という気持ち、というものが深く関わってきます。つーか、ちょっとそりゃ問題だ、というぐらいに、です。

 で、まあさっきもちょっと書きましたけど、このきょうだい、ある日町に買い物に出かけようとして一目散に走っている途中で2人そろってトラックに跳ね飛ばされてしまいます。絵里奈は死亡(たぶん即死)、英治も一時は心肺停止状態になりながら奇跡的に一命を取り留めます。で、英治は臨死体験をしており、その際に父親が「なぜ絵里奈の方が…」とあたかも「どうせなら英治の方が死んでくれればよかったのに」と受け止められかねないようは父の声を聞いています。これが、単なる英治の気のせいなのか、本当に父がそう言ったのかはよく分かりませんが、ぶっちゃけどっちでもいいです。物語は、このひどい一言を裏付けるような父親の言動が延々と続き、そのたびに英治は傷ついていくんですから。

 妹を失い、沈みきった家の雰囲気を何とか和らげようと、英治は昔絵里奈がそういっていたような冗談を言い(というか、なぞなぞを出し、だな)周囲をなごませようとしますが、父親はまるで無反応。

 また、すでに母親は3人目の子を宿していて、母親は一時はろくに食事が出来ず、産科医にお叱りを受けるほどでしたが、英治の励ましもあり、何とか立ち直ろうとしていました。そのために、絵里奈の部屋を整理し、新しく生まれてくる子供のための部屋にしようと母と英治の2人でかいがいしく働きます。英治は何とか妹を失った家に明かりを取り戻そうと必死なんです。

 なのに、なのに…妹の部屋を整理したことを激怒する父。まるで自分の子供は絵里奈だけだったかのような、被害者が自分だけだったかのような情けない態度で、母親を、そして英治を傷つけます。その結果が、母と英治のダブル家出。おまけに、途中までは英治が家出をしたことにまるで気付かないダメ父親…

 ちなみに、父親を演じていたのは竹野内豊ですが、彼が主役という扱いをされていることを含め、あまり感心はしませんでしたね(どうやら原作では主役は英治のようです。このあたりが、邦画独特の「最初に商売ありき」というキャスティングですね)

 とりあえず、英治を傷つけるような困った存在と言う部分は見事に(!)表現できていましたが、映画の最終盤で何とかそこから立ち直ろうとするときに、ボロが出まくっていました。あんな態度じゃ、傷ついた子供の心を立ち直らせるのは難しいと思います。ありゃあかん。やっぱり子供もいない男に父親役をやらせたというのがミスキャストなんですかね。

 私は映画に関するテクニカルな部分はほとんど全くわかりませんので、その部分でひょっとして評価できる部分はあるのかもしれませんがそこには言及できません。私ができることと言えば子役2人は頑張っていた、でも竹野内はなあ…という点と、いくつも気になる設定(死のトンネルの話とか)が放置プレーされた割にはどうでもいい話(品川祐をバッシングする声が多く聞かれるのが何故かは私には分かりかねますが、彼が演じる役は、存在そのものが無い方が映画が分かりやすくなったのは事実)ばかりが加わり、間の悪い映画にしか見えなくなった、ということですかね。

posted by kaz8 |23:26 | 読んだ、観た、聴いた | コメント(2) | トラックバック(1)

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お父さんボロボロ(T.T)「あの空をおぼえてる」 【労組書記長社労士のブログ】

 春闘での苦しい闘いで打ちひしがれた書記長社労士は、そんな殺伐として、そして焦燥感漂う心をリセットするために、一編の美しい映画を見に行った。  いやいや、というようなシチュエーションではなくて、前から予定していた試写会に行ってきました。  竹野内豊の7年ぶりの映画への出演というのが話題になっている「あの空をおぼえてる」。  舞台はとある地方都市。親子4人と愛犬の幸せな暮らしが突然ふりかかった不幸をきっかけに一変し、大きな悲しみに沈んだある家族の物語が始まる。幼い娘を失い自責の念に苛まれる父と、悲しみにくれなが...

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Re:【映画】あの空をおぼえてる

コンササポータ(ホームゴール裏)って、
暗黙の了解による席取りがあるんでしょうか?

GW内地から札幌Dへ出向いて
ホームB自由席のゴール裏辺りにすわったら

「誰の許可取った!」って

荷物の置いていない席で
いちゃもん付けられました。

ファイターズの応援席は
指定席と自由席にマナーがありますが。

コンサはないんでしょうか?

posted by 道外コンサファン | 2008-05-07 17:08

この件に関しては…

複数のコンサオフィシャルブログで(記事の内容とは無関係に)マルチ投稿されているのをお見かけしました
あまりそういう形での書き込みは歓迎されるものではありません。そういうことは掲示板(弊サイトにもそういうコーナーもあります)での投稿が適当だと思われますので今後はよく考えて投稿されてください

ちなみに、その件については私は最近、日本ハムの試合にもゴール裏爆心地にも足を運んでおりませんので何ともお答えしようがございません

posted by kaz8 | 2008-05-11 23:38

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