2008年01月04日
【映画】Little DJ 小さな恋の物語
私は映画を見るときに、事前にあれこれ調べてからセレクトして足を運ぶほど慎重な人間ではありません。なので、何となく見に行って「こんなはずではなかったのに…」と思うことも少なくありません。 見る映画を選ぶ判断材料も半分は予告編(最近はそれ相応に映画見ているので予告編も結構見ている)、残りのうち大半は新聞記事、あと、映画のタイトルそのもの、ですね。で、今回、予告編で何となく弾かれてみようと思ったのがLittle DJ 小さな恋の物語。オフィシャルサイトはこちらです。 で、よく調べもせずに行くので、他人が聞けば呆れるようなことを平気で言い放ったりします。中でも今回、見始めて思わずコーラを吹きそうになったのが、ヒロスエが画面に出てきたことです。鉄道員以来、きゃつのことはかなり大嫌いでして、彼女が出ていると分かっていたらその映画は見ていない可能性は高かったです。 ただ、今回に関しては「事前に知らなくて良かった」。たかがヒロスエが画面に出てくるぐらいでこの映画を見逃したとあっちゃ、後で激しく後悔すること間違いなし、というところでしたからね。 感想を一言で言うと、「いろいろなことを思い出させてくれた作品」ということになります。以下、ねたバレを含めて、その「いろいろなこと」を列挙したいと思います
- ラジオの思い出
今では全くと言ってもいいほど聞かなくなった(その暇がなくなった)ラジオですが、小学校高学年〜高校の間はなにやかにやでラジオを聞くことも多かったですね。私は集中力に難があるので受験勉強をしながらラジオを聞くという器用な行為は苦手ですが、それでも「アタックヤング」とか「オールナイトニッポン」とか…その前は夕方4時からやっていた頃の「ベストテン北海道」とか色々記憶しています。 ラジオって、映像は見えないけど、音を通して相手の顔が見えるような、そういう気になれる不思議なメディアです。どれだけほかにさまざまな情報を発信できるメディアが生まれようと、ホリエモンに買収されそうになろうとも、しっかりと今を行き続けている理由が何となく分かります
- 原点
この映画で一番来たメッセージはそこでしたね。 確かに私は、この仕事がやりたくて、秋田まで来たんだと。 なりたくてなった仕事だったはずなのに…と思う日々と、なぜこの仕事がやりたかったのかという原点を振り返るいい機会になりました。 やっぱりねえ、期待してくれる人がいる、自分の仕事を待ってくれる人がいる、見守ってくれる人がいる。そのことがどんなに励みになるか。この映画は、そんな自分の原点を思い出させてくれました。 結局、今日は何かこんな時間から目を覚ましたりしているのはそのせいかもしれません。早くこれは書きたい。さりとてカイシャに遅刻は許されない…とね。
- オフィスキューな人たち
よく調べもせずに行っていたので、エンドロールで初めて「あ、シゲ(佐藤重幸)がいたんだ」とか、「小橋亜樹もいる」「オクラホマも…」などとすっとぼけたことで驚いている私。おまけに、誰が何をやっていたのかがさっぱり思い出せないときたもんだ。 あ、念のため言っておきますけど、これ、思いっきり褒めてますから。 画面に出てきた瞬間に「何だヒロスエか」と意識させるような役者などダイコンそのものだと思ってますから。 で、帰って来てオフィシャルサイトで確認するまで、シゲの役が「若先生」だということに気付きませんでした。めっちゃ重要な役(主治医)じゃん(^^;;; ちなみに、残り3人はオフィシャルサイトに記述がないので未だに何の役で出ていたのか謎です。それを確かめたいがためにもう1回見ちゃうかもしれません(^^;;;
- 言えない
「好きなら好きと言っちまえ」という劇中の893風味な人の台詞がありました。今なら、それに素直に首を縦に振れる私ではある半面、気がつけば人を好きになる、ということ自体を忘れてしまった生活を過ごしています でも私にも、恋こがれる時期がありました。そういえば、13歳のころもそうでしたね。そして…「言えない」んですよねえ、これが。結局、主人公の少年は死ぬ間際までその少女に気持ちを打ち明けることができず、大変な目に遭うわけですが…今回のようなケースの場合、傍目から見れば両思いなのは分かりきっているんですけど、それは所詮こちらが「神の目線」を持っているからに過ぎないわけで、当人たちには分からない話ですしね
- 納得がいかない点
原文とは違うかもしれませんが、先述した893風な人は「あの子はいい女になるぞ、絶対に手放すな」というメッセージも残しています。
確かに、今回の作品を支えているのは、この福田麻由子と神木隆之介の2人の子役。確かにこの福田麻由子の笑顔はいいです。結構衝撃的でした。きっと将来は美しい女性になるでしょう。(美しい女優になれるかどうかはまた別の問題だが…)でも…その将来像がヒロスエってそりゃねーだろ。あーミスキャストミスキャスト…
- 函館
実はあまり好きな街ではありません。 多分、その理由は「嫉妬」なんだと思います。あの街には間違いなく、札幌にはない何かがあります。札幌で生まれ、札幌で育った人間にとって、札幌がコンプレックスを感じさせるものに対しては何となく面白くない、という思いがわきあがってくるようです。 ただ、その「何か」のせいなのか、ドラマなどの舞台で函館が取り上げられることって多いなあ、と思ったりしていました。今回、これの前に見た予告編でも、函館を舞台にした別の作品が出てきていましたし。多分これも見ることになるとは思います。
- 選曲
DJということもあって、曲選びも結構重要なポイントになるわけですが…概ね良かったですね。最後の「年下の男の子」はストーリー展開優先ということで曲自体はさほど好きな曲でもないんですけど…まあ、それはそれとして。 あと、商業主義的なエンディングテーマがなくてよかったです。上品な曲できれいに締めくくってくれたのでストレスを感じずに済みました。ありそうでないですよねえ、こういう作品って。やっぱり何とかという映画のエンディングテーマとかいうのは商売のタネなんで、映画と合っていようがいまいがそんなの関係ねえ、という輩が多いんでしょうが…
- 腹八分目?
この映画、後半はどんだけ泣かされるんだろう、と少し心配になりましたが(一応ハンカチは持参していた)あまり露骨なお涙頂戴はなく、腹八分目といったところでした。そもそも素材が泣けてくる話なんで、それ以上監督が「何かやらかしてやろう」と考えること自体がノイズですしね。ストーリー展開も含めて悪くないと思います。まあ、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込みようはあるんですけど
- オリオン座の下の星
観た人にしか分からない話であれですが、あの星って本当にあるんでしょうかねえ。あれが見えるならかなえたい願い事があるんですけどねえ。まあ、私の邪な願いだと叶う気はしませんが。もう少し純粋な願い事が持てるようになればいいなあ、と思うには私は年を取りすぎたのかもしれません(そうでないのかもしれない、とは思いたいが)
posted by kaz8 |07:00 | 読んだ、観た、聴いた | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:【映画】Little DJ 小さな恋の物語
今年もよろしくお願いします。
ご覧になったんですね。私も2回観ました。
きっかけなどは12月20日のエントリーで軽く触れています。
ちなみにヒロスエのことはまったく気にしていませんので…
というか、子役2人をはじめ配役はほとんど知らないのです。
私なりにはネタバレもあるけどこの2つでしょうか。
1つは「たくぎん」の看板。1977年の回想だけではとても終われない何かを感じます。
北海道人だからかもしれませんが…
また1つは「ラストコンサート」を観たから言えるのかもしれませんが、海乃たまきの台詞
「ステラは残りの人生を恋に賭けたの」
(太郎)「………」
「できる? そんなこと」
ここの所、太郎の病気のことをたまきが知ってて言ったのであれば正直恐い
※原作本では太郎はたまきに自分の病気のことを告白します。(場面は違うんですが)
全体的にはいじめとか自殺とか「命の大切さ」が叫ばれている今だから光る映画だと感じました。
函館嫌いなんですか。
私は好きですよ。というのは、まだ青函連絡船があったころ、本州との往復はほとんど連絡船を使ってたので、私の人生の要所になっているんです。
ですから函館に行くと、特に10代後半から20代前半までの記憶が鮮明に思い出すことができます。
函館に来てホッとし、函館を出る時涙するみたいな…
posted by equip | 2008-01-04 12:15
Re:【映画】Little DJ 小さな恋の物語
いろいろありがとうございます。反応したいお話がいっぱいで嬉しいです。
>1つは「たくぎん」の看板。1977年の回想だけではとても終われない何かを感じます。
確かに私もその部分はぐっと来ました。メモを取ってなかったのでここで反映させられなかったですけど。
拓銀破綻の傷跡は今尚鮮明に残っていますよね。唯一破綻した都銀ということもありますし、そもそも拓銀って都銀になろうとしなければ、全国屈指の優良地方銀行でいられたはずなのになあ、と思ったりもしましたし。
>また1つは「ラストコンサート」を観たから言えるのかもしれませんが
(中略)
>太郎の病気のことをたまきが知ってて言ったのであれば正直恐い
いやー、これは知らない、説に一票投じたいところですけど、知っていたとしたら怖過ぎですねえ(^^;;;
「ラストコンサート」は古典のお勉強ということで今度見ようと思っています。
>まだ青函連絡船があったころ、本州との往復はほとんど連絡船を使ってたので、私の人生の要所になっているんです。
確かに今は飛行機で飛んでしまって終わりですけど、青函連絡船こそが本州と北海道の生命線だった時代も決して短くはなかったですからねえ。さすがに私が青函連絡船を乗ったのも、函館で一泊したのも、後にも先にも中学校の修学旅行のときだけですので、そういう意味で思い入れが軽いのかもしれません。まあ、嫌い、というと語弊はありますが、何かひっかかりがあるのかな、というところです。ひっかかりの理由の一つに函館でのコンサの異様な勝率の悪さもありますけど。2006年の柏戦は、その後コンサが泥沼に落ちるきっかけの試合だったですし。
もう一度劇場で見る時間が取れるかはかなり微妙(というか絶望的)なので、おそらくこれはDVDを買うことになると思います。何度でも見返したい場面がいっぱいありますしね。DVDなら嫌な部分は早送りできますし(爆)
posted by kaz8 | 2008-01-05 00:54
