2018年09月11日
停電しなかった町
今回の停電は、ほとんどのマスコミが「道内295万戸、全て停電」と報じましたが、ちょっと間違っていますね。 (北方領土は停電してないという意味ではありませんよ) 利尻、礼文、奥尻、焼尻にはディーゼル発電所があり、本島とは独立した送電になっています。 天売は海底ケーブルで焼尻発電所から供給を受けています。 だから、道内離島は全て停電しなかったのです。 ところが、ニュースで「利尻島に送電できず」というのが流れてしまいました。 おそらく、「利尻島は本島から送電してないので、停電してない」のうちの「送電してない」だけが独り歩きし、勝手な解釈がされてしまい「送電してない→送電できなくなった→停電した」と、なっていって、利尻島も停電しているとの誤解が広まったのでしょう。 なお、本島においても停電しないで普通に電力供給を受けていた地区があります。 非常用発電機を使ったとかいうわけでなく、まったく普段通りに発電し、送電された地区があるのです。 私が確認したわけではないのですけど、今回、停電するはずがない地区があるのです。 王子製紙が千歳川に水力発電所を持っていて、工場や事務所、社宅がその電気を使っているのです。 さらに発電所近くの支笏湖畔(温泉街など)はその電気の供給を受けているのです。 あと、夕張に北炭が発電所を持っていたから、それがまだ使われているなら、夕張は停電してないのではと思ったのですが、水力ではなく石炭火力だったので、もう稼働してなく、廃墟になってました。 なお、王子の電気は60ヘルツなので、社宅や支笏湖畔の住民や温泉旅館などでは60ヘルツ用の電気製品を入手するのに苦労したそうです。最近の電気製品は共用が多いから楽になったでしょうけど。 北炭のは何ヘルツだったのかな?