2015年01月21日
調味料の比重
古い記事に写真を追加したら新着のに載ってしまいました。(新潟交通電車線) 以前はそんなことなかったと思うのですが。 さて、料理の世界では、「小さじ」「大さじ」「カップ」「合」「升」「斗」「石」「匁」「貫」など、メートル法とは違う単位が使われています。(オンスやポンドなどもありますが、それはおいといて) それがダメとは言いませんが、しかし、大さじ1が15mlで、醤油とみりんは大さじ1を重量に換算すると18gというのは疑問に思っていました。 醤油はまだしも、みりんの比重1.2というのは本当かと思っていました。 みりんと似たようなものの酒が15g(比重1.0)というのは信じられませんでした。 科学的検証が好きな私ですから(いや、疑い深い性格だからか)、実際に試してみないと気が済まなくなり、実測してみました。 まずは計量カップで醤油15mlの重量を測ります。 その前に、その計量カップの目盛が正しいか、水で確かめます。たしかに15gです。 みりんを同じ目盛りまで入れると、本当に18gでした。誤差を少なくするためにワインの小瓶で追試しました。 水が210gだと、醤油は248gで、比重が1.18で、大さじ1なら17.7gになります。 同様に みりん 17.4g 酢 15.4g 酒 15.0g ということになりました。 醤油とみりんが大さじ1で18gというのは、醤油はほぼ正しい数字だし、みりんはちょっと誤差がありますが、だいたい正しい数字のようです。 酒とみりんは基本、同じものなのに、本当にこんなに比重が違うのは驚きです。 それだけみりんはうまみ成分などがたっぷり入っているということなのでしょう。 みりんの偉大さを再認識しました。実験してよかったです。 ついでに焼酎も測ったら、やはりアルコールが多いせいか、14.5gでした。鹿児島の芋焼酎、25度です。 40度のウイスキーは14.3gでした。竹鶴さんが晩年、毎日飲んだのはこのハイニッカだったとか。 それにしても、ウイスキーが軽い(比重0.95)ということは、ペットボトルに入れて携帯しておけば、船が難破しても浮になるし、低体温症の防止にも役立つかも。 タイタニックの事故で、2時間も冷たい海水に浸かっていたのにもかかわらず助かった人は酒を飲んでいたからだと言われていますね。 逆に比重の重い調味料は、かえしだと思って測定しました。 醤油とみりんに砂糖を入れ、さらに加熱して、多少煮詰まるので重くなり、大さじ1が18.3gでした。しかし、もっと重い調味料がありました。 ナンプラーは18.5g、オイスターソースは18.7gもありました。 (計測に使った量はナンプラー15ml、オイスターソース60mlなので、特にナンプラーは誤差があるかも) とんかつソースは17.7gでした。