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2013年03月22日

除雪機修理

修理というほどではないのですけど、除雪機の部品交換をしました。

ローターブレードが6個ついているのですが、そのうちの1つがシャフトに固定されずにクルクル回る状態になっているのに気づきました。
なんで気づいたかというと、ローターが凍りついて回転しないので、氷を除去しようとして雪かき棒を入れたら停止していて動かないはずのブレードが動いたからです。

「これは大変な修理になるのか」「まずは輸入代理店に電話して部品を取り寄せ、修理方法を教えてもらうことになるのか」と思ったのですが、良く観察すると、他の5つのブレードには割ピンがあるけどこれにはないから、予備のパーツに交換するだけで簡単に済みそうだと気づきました。

車庫の中だと暗いし寒いので、玄関に移動しました。
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新しいピンを入れようとしても入らないので、きっと折れたのがシャフトの中に入っているのだろうと思って金属棒と金槌でたたき出しました。 左が折れて残ったピン。右が新しい部品。予備は6本もありました。
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いつから折れていたのかですが、構造上、隣のブレードが回転すると、動かないブレードを押して回転させるため、隣のブレードには2倍の負荷がかかります。 でも、隣のは折れていないし、比較的最近折れたのでしょう。 ピンを交換して試運転し、問題ないのを確認しました。
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今後は毎回、作業終了時(雪落とし時)にここを確認するするようにします。 それにしても、ある程度機械をいじれる人でないと、対処が難しいと思います。 それ以前に、折れてもなかなか気づかないと思います。 停止時にクルクル回っても、異常だと思わないかも。 片側3個、全部折れて、極端に能力が落ちるまでわからない人が多い気がします。 ヤマハやホンダなどの除雪機も、同じ構造ではないですよね? きっと、ほとんどの国産機は異常負荷時にセンサーが働いて自動停止するのでしょう。 これは中国製で、かなり低コスト設計なので、こういうシステムなんでしょう。 むかし、電気の配電盤はブレーカーではなくヒューズで、異常時には解けてしまって、交換が必要なのと同じような理屈ですね。 ちなみに、このようなピンのことをヒューズピンとも言います。 ピンは2カ所が細くなっていて、わざとに折れやすくして、異常負荷時に折れて、他の機構を痛めない設計になっています。 飛行機のエンジンも、大きな衝撃がかかった際、翼の損傷を防ぐためにエンジンと翼の間はヒューズピンで固定し、わざとに脱落しやすくなっていますね。 (整備ミスで、異常負荷時でないのにエンジンが脱落して墜落したDC-10もあるけど) というわけで、この除雪機は機械音痴の人には手に負えないと思いますが、ホンダやヤマハの半分か1/3くらいの超低価格ですから、「これくらいのメンテナンスは自分でできるよ」という人にはとても良いと思います。


posted by かもめ |12:30 | その他・分類不能 | コメント(3) |