2011年02月05日
ボレロ・地中海の鼓動
きょうはKitaraで札響を聴いてきました。名曲シリーズVol.4ボレロ地中海の鼓動。前売りで完売の人気です。指揮は、カザフスタン人のアラン・ブリバエフ。アランさんはなかなかユーモアのある方ですね。時に繊細に、そして時に大胆に…指揮の仕方ですが。 1曲目はチャイコの「イタリア奇想曲」。落ち込んでいたチャイコが気分転換に訪れたイタリアで耳にした旋律をメドレー風にまとめたと言われています。様々な表情のある曲です。 2曲目は、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。ここで、上原彩子さんが登場。チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で女性初(日本人としても初)の第1位に輝いたピアニストです。素晴らしいピアノでした。歩き方が堂々とした方です。 3曲目のミヨー作のバレエ音楽「屋根の上の牝牛」は初めて聞きましたが、実に楽しい曲です。ラテン音楽の雰囲気も親近感を覚えました。 最後はラヴェルの「ボレロ」。レコードやCDでは何度となく聴いていますが、ライブは初めてです。緊張しました。延々と繰り返されるリズムに、様々な管楽器が2種類の旋律を奏で、徐々にオケの響きが膨らみ、一瞬に終焉を迎えます。最後の潔さには、感銘を覚えます。オーケストラとしての力量が問われる曲ですが、ソロを取る演奏者の腕前が晒される怖い曲でもあります。そういう意味で怖かったのですが、及第点以上のできだったと思います。演奏が始まる前に小太鼓奏者の方がやや緊張しているように見えたのが印象的でした。 いうまでもなく万雷の拍手でした。 [PROGRAM] 1 イタリア奇想曲op.45:チャイコフスキー 2 パガニーニの主題による狂詩曲op.43:ラフマニノフ 3 バレエ音楽「屋根の上の牝牛」op.58:ミヨー 4 ボレロ:ラヴェル
>札幌交響楽団
posted by kanchi |22:09 | 音楽・コンサート | トラックバック(0)