2010年03月20日
マイレージ、マイライフ Up in th Air
ユナイテッドシネマ札幌でジョージ・クルーニー主演の「マイレージ、マイライフ」を観てきました。公開初日の初回を観るのは、久しぶりです。入場するとき特製ポストカードをいただきました。 大空を飛ぶ飛行機。ウディ・ガスリーの名曲「我が祖国」(This land is your land)が流れます。素適なオープニングです。グッと映画に引き込まれます。 ライアン・ビンガムは敏腕リストラ宣告人。1年間に322日出張する仕事の達人にして出張の達人。自宅は、1ルームだけど、出張はVIP待遇。親しい友人もなく、家族とも疎遠。人生の目標は、マイレージを貯めること。人生哲学は、「バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない」。私も重い荷物は嫌いだけど、人生は重いもの、荷物から逃げるわけにもいきません。それに、出張は時々なら良いけど、多いとかなり疲れます。 ある日、とっても気の合う女性アレックスと出会い、次第に惹かれるライアン…。だけど、彼女は、すでに重い荷物を背負っていて、ライアンとは現実逃避のためのお遊び…。男って、いつもバカなのね! そんな彼の人生に割り込んでくるのが、新入社員のナタリー。彼女は、ネットで解雇通告を行い、出張を廃止する合理化を提案。社長は大乗り気。まあ、メールで別れを告げる世の中だから、これもありかもしれないけど、あまりに非情です。まあ、解雇自体が非情ですけど。ライアンはナタリーとリストラ実地研修に出かけますが…。 そして、妹の結婚式で家族とふれあい揺らぐ信念。会社がネットでの解雇通知を始め、出張という居場所を失うライアン。次第にこみ上げる寂しさ。あとは、観てのお楽しみです。 とても良くできた映画だと思います。奇をてらった演出はないけど、洒落た会話があり、人生のドラマがあります。次第にライアンに共感を覚える自分がいます。サウンドトラックが、また良いです。原題は”Up in the Air”です。 2009年アメリカ映画(109分) 監督:ジェイソン・ライトマン 出演 ジョージ・クルーニー(ライアン・ビンガム) ヴェラ・ファーミガ(アレックス) アナ・ケンドリック(ナタリー)
本年度アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞の主要5部門にノミネートされた秀作です。助演女優賞には、ヴェラ・ファーミガとアナ・ケンドリックの2人がノミネートされていました。無冠とは!
posted by kanchi |21:01 | 映画・TV | トラックバック(0)