2008年02月05日
プログレの日々:イエス
プログレの日々の2回目、今日はイエスです。 イエスを初めて聴いたのは、1971年の年末、確かラジオの深夜番組だったと思います。曲は「ラウンドアバウト」です。イントロの静かなアコギの音に畳み掛けるようなベース、やがて透き通ったボーカルが入ります。私のハートはくすぐられました。 さっそく高校の同級生に、ラウンドアバウトが入ったアルバム「こわれもの」(Fragile)を借りました。しかし、若すぎた私には、ラウンドアバウト以外の8曲には興味がそそられない。と言うか、印象に残らない。だって、1曲目がラウンドアバウトですから、仕方のないことかも知れません。 そして翌年、「危機」(Close To The Edge)と出合います。このアルバムは、A面1曲、B面2曲の僅か3曲入り。1曲目と2曲目はいわゆる組曲形式で、3曲目を含めたコンセプトアルバムとなっています。 当時の私には、やはり難解でしたが、3曲目の 「シベリアン・カートル」を聴き、KOされました。 (正しい発音はシベリアン・カトゥールらしい。) スティーブ・ハウの小気味の良いギターのフレーズ、 それに絡むクリス・スクワイアのベース、ビル・ブ ラッフォードのドラムス、リック・ウェイクマンの キーボード、まるでimprovisationのようでありながら 緻密に計算されたperfectな作品です。
この2枚のアルバムは、彼らの最高傑作と言われています。しかし、アルバムの完成度から言うと危機の方が上だと思います。その後、彼らは、海洋地形学の物語(1973年)やリレイヤー(1974年)と言う名盤も残しています。 また、リック・ウェイクマンのソロアルバム「ヘンリー八世の六人の妻」(1973年)や「アーサー王と円卓の騎士」(1975年)も随分聴きました。まあ、彼のやりたいことを思いっきりやったアルバムです。クラシック音楽の要素満載の超絶技巧なキーボード演奏が聴けます。 さて、難解だった彼らの曲達も、大学に進学する頃には、かなり理解できるようになりました。つまり、マイフェバリットになりました。最近は、iPodに入れた「危機」を職場の往復に聴いています。聴けば聴くほど、彼らのテクニックの凄さ、アルバムの完成度の高さに唸ってしまいます。特に、スティーブ・ハウのギターは唯一無比だと最近になって気が付きました。
posted by かんち |19:00 | 音楽・コンサート | コメント(5) | トラックバック(0)