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2008年05月14日

みんなの勝利(2008-J1-#12 vs大宮アルディージャ@NACK/現地観戦)

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なんかいろいろバタバタなもので、ネット情報も収集できていない現状、遅きに過ぎる話題かなと思いつつも(<はい、前置きが長いですね、言い訳聞き飽きたから結果見せろってか)、現地にいた者としてこれだけは記録に残しておかねばならない!ということが一点。

85分のダヴィの決勝ゴールは、サポーターの力で奪ったもの。

こういう言い方が好きではない人もいるのはわかっているのだが、あれは、大宮ゴールのすぐ後ろにいたコンササポーターの見えない力が、ボールを手前(=ゴールネット)に引き込んだ得点だと、僕は信じている。あえて科学的に説明しようとするならば、サポーターの気持ちがピッチ上の選手に伝わり、選手たちの集中力があの場面を生んだ、ということになるのかな(でも、再現性があるわけではないから、この説明も「科学的」とはいえないか)。

サッカー専用でスタンドとピッチの距離が近い、というと、ゴール裏とゴールラインの関係を思い浮かべることが多いだろうが、この日は、メインスタンドやバックスタンドのアウェー寄りも含め、3方向から、最後にダヴィが叩き込んだゴールに向けて、パワーが送られていた。いや、なんだか、へんな表現になってしまうんだけど、アウェーだというのにメインやバックでも堂々とコンサを応援できてしまうどころか、メインスタンドなんて、赤いポンチョを着た人ばかりだった。

それでも、厚別や札幌ドームのような、スタンドとピッチの間の仕切りが曲線になっている構造なら、あそこまでの迫力は出なかったと思うのだが、サッカー専用スタジアムゆえにメインやバックとゴール裏の間が90度になっている、ということは、ゴール裏とメインやバックの間の距離が近い、ということで、そのうえこの日は試合前にゴール裏からメインやバックへの呼びかけもあった(同じようなことは昨年の鳥栖でもあったが、この日の大宮は、ゴール裏・メインとも、昨年の鳥栖よりはるかに人数が多かった)。

そしてゴール裏の気合といったら、ホント、すごかった。はじめからこんなに飛ばして大丈夫か?と思ったのは、ピッチ上だけでなく、ゴール裏に対しても同じこと。選手が入場してきたとき、「これでやらなきゃウソでしょ」と思ったぐらい。ゴール裏のアウェーサポーターが狭いところに押し込められたがゆえに、かえって迫力が増したようで(そういう意味では、余計なお世話だが、大宮はあのメインスタンド側のゴール裏自由席スペースをもっと狭くして、コンササポの位置取りを分散させたほうがよかったと思う)、ときどきちらちら見ていた限りでは、最前列から2階に至るまで、休んでいる人が誰もいなかった。全員が立ち上がって、手を叩き、声を出していた。

メインスタンドにいた僕ですら、最後の数分間は立ち上がってしまっていた(上のほうだったから後ろには誰もいなかったと思うのだが、同じ高さで見ていた横のほうの方には迷惑かけたかもしれませんね…勝利に免じて、許してやってください)。

少しサッカー的な話をすれば、前半は、ハードワークができていたから、ルーズボールがことごとくコンサの選手の前にこぼれてきた。ただ突っ立ってるだけならばこぼれてこないのだろうが、コンサの選手のほうが大宮の選手よりも先に動いているから、コンサの選手の前にこぼれてくるように見えていた、というほうが正確か。宮澤は、少なくとも前半30分過ぎまでは、予想以上に前から相手を追い込み、大宮のパスコースを消していた。砂川とクライトンは激しく言い合いながらも、クライトンからは笑顔がのぞくことが多かった。芳賀は、髪の毛が短くなっていて、遠めには誰だかわからなかった(笑)。西は(どうも僕は西には甘いみたいなんだけど)、ボールを後ろに戻さず、とにかく前に運ぼうとしていた。

後半に入って攻め込まれたのは、いうまでもなく、コンサの足が止まったからで、スタンドから見ていると、誰がどうこうではなく、みんな、動けなくなっていた。とりわけ宮澤はほとんど動かなくなっていた(チェイスしようという気持ちはうかがえるのだが、体がついていかない感じ)、ということを、前半と考え合わせると、やっぱりこのチームには中山元気が不可欠だったのだなとの結論になるのかなあ(でも、そうだとすると、ノナトの代役探しではないってことになるんだが…それはまた別の話)。

あれほど攻め込まれながら1失点で済んだのは、前半は中盤から前の選手が頑張っていたので後ろの選手は消耗せずに済み、試合終盤になっても後ろの選手の集中力(肉体的疲労を含む)が切れることがなかったから、だと思うが(その点ではもちろん選手のがんばりがいちばん大きい)、最後の得点は、神様がくれたハードワークへのご褒美と、アウェーなのにメインやバックまで巻き込んだゴール裏の気持ちが引き寄せたもの、だと思う。

それと、この前の試合後会見で「私を含めたパフォーマンスが」と、珍しく(?)自らのミスを認めた三浦監督。僕は、監督という仕事については、少なくとも外向けにはやたらと謝罪したり言い訳したりするものではないと思っていることもあり、大宮時代(とくに第1期)には強気なことしか言わなかった三浦監督にしては妙なコメントだなと気になっていた。でもこの人のことだからクライトンはまたFWなのだろうとも思っていたのだが、大宮時代とは比べものにならないぐらいの(あえてきつい表現を使いますが)「雑音」に囲まれたことで、監督としてひと皮むけはじめたのかもしれない(いや、それは、さすがに言いすぎか^^;)。

85分の得点直後、コーナーで抱き合うダヴィとクライトンと池内(そしてそこに駆け寄る西)を無視してゴール裏にアピールする柴田(いいヤツだ)↓
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posted by issey11 |16:43 | 2008遠征 |