スポンサーリンク

2008年04月14日

これがホームゲームだ(2008-J1-#06 vsジュビロ磐田@札幌ドーム/現地観戦)

ホームゲームらしき雰囲気を作るきっかけとなったのがピッチ上の選手だった、というのが、サポーター的には、なんとも忸怩たるものがあるのだが、コーナーキックを蹴りに来たクライトンがスタンドを煽り、バックスタンドがゴール裏のチャントを凌駕するリズムで手拍子を打った、あのときの空間は、まさしくホームゲームだった。あの雰囲気が作れれば、今後も、いくつかの勝ち点を拾っていける。

こういう話をすると、試合をするのは選手だ、サポーターや観客がどうだろうと関係ないとの反論をいただくことがあるのだが、観客の声援が選手の背中を押す、あるいは、試合そのものを司る神(?)を動かしてしまうことは、確実にある。

ふだんバックスタンドで見ている僕は、ここぞというときにはゴール裏に合わせて手を叩き、周囲に手拍子を伝染させられないかと目論んでいるのだが、なかなかうまくいかない。ああ、またやられるかも…な空気を作らないよう、明らかにヤバイと思う場面でも「ああー」「きゃー」系の声は上げずにじっと我慢する(笑)のが、サポーターとしての務めだと思っている。

だから、後半開始早々に失点した後、「立ち上がり弱いなあ」「これだからダメなんだよ」等々の会話を5分以上も続けていた、僕の後ろの席の人たちにはかなりイラっとしていたのだが、そんなことを気にしているようでは、まだまだ修行が足りない。そんなの関係ねえと、バックスタンドの人たちが嫌がらない程度に叫び、手拍子を打たねばいかんと、試合が終わってから反省したことであった。

試合の内容については、いまさらの感もあるが(まだ試合が終わってから2日しか経ってないのに、ネット時間の進み方はとっても速い)、ポイントは2つ。まずはダヴィの存在感。前で体を張ってくれるからジュビロのディフェンスがずるずる下がり、バイタルエリアが大きくあいて、西や砂川のアイデアが生きる。こういう戦い方ができるなら、中盤の両サイドに置くのは、やっぱり、サイドアタッカーというよりは、トップ下タイプの選手なのだろう(それなら上里が生きる道もありそうなんだけど…)。

もうひとつは、吉弘の強気のラインコントロール。これは、前線でダヴィが頑張ってくれてこそ、ではあるのだが、吉弘は、ジウシーニョの飛び出しを気にしながらも、全盛期の柱谷哲二(×0.6ぐらい)ばりに、高いディフェンスラインを保とうとした。これまでは、吉弘が出場した試合では、相手にやられると怖がって下がってしまうことが多かったのだが、今回は、後半、萬代に裏に抜けられた後も、後ろに張り付いてしまうことにはならなかった。

そこが今節の吉弘と、前節(FC東京戦@味スタ)の曽田との最大の違いだったように思う。前節の曽田は、早い時間帯に相手のセンターフォワードにやられた影響もあったのか、相手を待ち受けて「読み」で勝負するディフェンダーに変身したかのようだった(いわば、柱谷に対する井原、みたいなものか)。僕は、曽田はこんなスタイルも身につけたのかと感心していたのだが、3ラインをコンパクトにして守備から攻撃へとすばやく切り替えようと思うなら、あの曽田よりも、今節の吉弘なのだろうなとは思う。でも、サポーター的心情としては、坪内-吉弘-柴田-平岡の4バックってのは、ちょっと、感情移入しにくくって…まあ、でも、試合には勝ったから、いいんですけどね。なんとなく複雑。

posted by issey11 |21:03 | 2008ホーム |