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2006年08月27日

限界

立ち上がりに失点し、決定機をはずし、守備陣の連携ミスで勝ち越しを許す。1点のビハインドで、相手は全員が守備に戻っているというのに、なぜか後ろに人が残っているセットプレー。「負けてんだぞ!」の怒声が飛ぶ中、相手選手のいない場所で悠長に横パスをまわし続ける。いつものように淡々と戦い、いつものように淡々と敗れた。

技術とか戦術とかでない部分を、このチームに植えつけるのは、もう、無理なのか?

人それぞれ、意見は違うだろうという前提で-僕が見たいのは、最後まで愚直に戦うチームだ。アクションありき、ムービングありき、じゃない。まずは最後まで戦い続けることがベースにあって、カウンター、リアクション、アクションetc.は、その上に乗っかってくるのではないのか。

選手のコンディションやメンタリティに問題があれば、そこを補うのが監督の用兵なのだろうが、残念ながら、昨日の試合は、高木琢也とわれらが指揮官との(コーチではなく)監督しての差が、如実にあらわれてしまった。

ハーフタイムにして押し込まれっぱなしのサイドバックをスパッと交代させた高木監督。後半途中のアウグストの交代にしても、相手(=札幌)のストロングポイントを消していこうとのねらいがよくわかる。過密日程にはけっして適しているとはいえない陣容であるにもかかわらず、なるほど、上位にいるのはこういうことなのかと、悔しいほどに認識させられてしまった。

もはやキレイゴトを言っている場合ではない。現実を受け入れよう。この路線を来季以降も継続していくのか?このままあと1年やればJ1に昇格できるのか?J1に昇格できなくても、感動的なサッカーを目指せればよいのか?

昨日の、招待券で来た人が多かったであろう厚別の空気は、ぬるかった。そして、ぬるいまま終わってしまった。ふだん見ていない人は、結局、勝てば嬉しいし、負ければ盛り上がりようがないのだ。JFLの頃から浮き沈みを見てきている僕は、いまさらJ1昇格だけを追い求めても…と思わないでもないが、それでは、観客は減り、スポンサーは逃げ、経営は苦しくなり、選手の草刈り場になるだけだ(上里だって来年はいるかどうかわからんぞ)。

来季も柳下監督で行くのか、そうでないのか?五段階計画に戻って、クラブとして目指す方向を確認したうえで、もうそろそろ、はっきりさせたほうがいい。今季終了までの残り3ヶ月を、監督、選手、サポーターの気持ちがバラバラなまま過ごすのは、時間がもったいない。

posted by issey11 |09:17 | 日々雑感 |