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2005年12月11日

VFK圧勝 on 千葉テレビ

12月10日に東京にいなければならない理由は11月23日のロスタイムに消えてしまったが、前後の予定は早くから入れてしまっていたので、2ヶ月も前に(一か八かで?)組んだ予定通り、この週末は東京で過ごした(札幌に帰ってきたら風景がいきなり冬になっていてびっくり!)。

そんなわけで、昨日のJ1・J2入れ替え戦の第2戦は、千葉テレビの中継を見た。

ヴァンフォーレ甲府はたいしたことなかった、などというつもりはないのだが、どちらかといえば、柏レイソルのちぐはぐぶりばかりが目についた試合だったように思う。2003年8月、新潟スタジアムでのアルビレックス新潟-コンサドーレ札幌戦~敵将の反町康治いわく「ギャンブルサッカー」、結果的にジョアン・カルロス監督の最後の試合となった~を思い出してしまうほどだった。

柏は、前半30分までに2点のリードを奪われた。第1戦との合計では3点のビハインドだ。柏の11番の選手がタッチライン際に立ったとき、僕は、ディフェンスを減らすのだと思った。ところが、交代は18番のFW矢野貴章。まずこれが最初の「?」。

次はハーフタイム。FW宇野沢祐次が入るのはいいとして、交代するのは前半に警告を受けていた平山智規か永田充のどちらかだろうと思ったら、アウトは大谷秀和だった。おいおい、こんな簡単に交代枠を2つ使っちゃって大丈夫なのか?…その疑問が頭から消え去らないうちに、永田が2度目の警告で退場。だから言わんこっちゃないだろ(と、なぜか柏応援モード)。

永田が退場になるや、やはり前半に警告を受けていた平山が交代でベンチに下がる。このあまりにも場当たり的な交代で、まだ後半の5分過ぎなのに、交代枠はなくなってしまった(あの日のジョアン・カルロスも、頭に血が上っているかのようなつぎはぎ交代をしたんだよね)。

それでもそのすぐ後に柏は1点を返した。これで2試合のトータルでは2点差。さあこれから、というときに、その直後のキックオフから(ラグビーのノーホイッスルトライ的に)甲府に追加点を許してしまう(千葉テレビでは柏の得点シーンのVTRを流しており、気がついたときにはバレーが縦に抜けていた)。これで意気消沈するなというほうが無理だ。

柏には足をつる選手が出てきて、クレーベルだったかは担架でピッチの外に運び出された。しかし、なにしろ、もう選手交代はできないのだ。勝っているのならまだしも、最低でもあと3点を取らねばならない状況で、実質的に9人では戦えるはずがない。

千葉テレビの実況(石井力アナウンサー)が「これだけのお客さんが来ているのだから、云々」とやっていたことに影響されたのかもしれないが、僕は、ああ、甲府がJ1なんだあ…と思う一方で、柏の不甲斐なさにイライラしていた(別に柏のファンでもなんでもないのに)。唯一、土屋征夫だけが最後まで闘志むき出しで高いポジションへと出て行ったものの、テレビ画面を通してとはいえ、柏の選手からは覇気がまったく感じられない(これまた、あの新潟の惨劇を思い出してしまうのだ)。

甲府は、3点取られなければいいのだから、常識的に考えれば、まず大丈夫だ。でも、彼らは札幌ドームでロスタイムに3点を取っている。あの経験があるから、逆に、3点のリードは絶対に安全だといえないと考えているんじゃないか。だから、大量リードでも、最後まで集中が切れることはないんじゃないか。そんなふうに勝手な想像をめぐらしながら、だからバレーがあと1点ぐらい取っちゃうかもしれないなと思ってはいたのだが、まさか6点とは。

途中までは、柏のサポーターが暴れなければいいけど、とか、それとも降格が決まったときの浦和レッズサポーターのように温かい声援を送るのだろうか、とか、いろいろ考えていたのだが、最後は、ああ、これじゃ怒る気にもならないだろうなと、柏のサポーターが気の毒になってしまった。そして、こんな試合でも最後まで見届ける柏サポーターに感心してしまった。

西野朗がガンバ大阪でリーグ制覇した同じ年に、柏の降格が決定。結局、あの西野監督の解任がターニングポイントだったということか。チームづくりは難しい。


posted by issey11 |19:44 | 日々雑感 |