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2005年12月01日

解雇ではありません

僕が言わなくても「そんなことわかっとるわい!」という人はたくさんいるであろう、ということは承知のうえで。

11月末期限のいわゆる0円提示は、契約を更新しません、という意味であって、「解雇」ではない。選手は基本的には1年限りの契約しか結んでおらず(複数年契約の場合もあるが)、一般社会でいえば契約社員のようなもの。サラリーマンのように雇用の継続が暗黙の了解になっている世界を前提に考えると、理解を間違える。

解雇というのは、本来はまだ契約が残っているのに辞めさせられることで、たとえば昨年の新居辰基や中尾康二のケース(これまた「わかってるよ!」とか言われそうだが)。

岡田武史がコンサドーレ札幌の監督を退任したとき、「辞任」と報道されたことに対して「契約満了なのだから辞任ではない、退任だ」と言っていたのも、同じことだ。

1年間の契約が保証されているから、その間、選手は安心してがんばれる。逆に、1年という期限があるから、その間に、がんばらなきゃいけない。契約を更新してもらえなかったということは、1年間がんばったけれど修了試験は残念ながら不合格です、だから次のステップには進めませんと告げられた、ぐらいに考えたほうがいい(とくに今回のように前年も翌年も同じ監督の場合はそうなんじゃないかな)。

解雇、では、まるで、悪いことをしてクビになったみたいでしょ。

本来はもっとも言葉を大事にしなければならないはずのマスコミが、その辺の意味を考えずに「解雇」だの「戦力外」だのを使うのは困ったことだが(「来季の戦力外」という意味では間違いではないのだが)、サポーターとしてはそうした言葉に振り回されることなく、より正しい理解をしていきたいものだ。

※それはそれとして、堀井岳也は残念だ。この話はまた稿をあらためて。


posted by issey11 |13:41 | 日々雑感 |