2008年04月18日

心躍る残酷な季節

今年はオリンピックイヤー。様々な種目で代表選考大会が開かれている。
今開催中の選考会は競泳。競泳は一発勝負の代表選考方式で、現在開催中の日本選手権において、2位以内に入り且つ派遣標準記録を上回った選手を五輪代表に決定する。大会は今日程の半分を過ぎたところだが、一発勝負の選考なため、有力選手が代表切符を逃すというケースも出ている。女子400mでは柴田亜衣が派遣標準に届かず、女子100m平泳ぎでは田村菜々香がやはり派遣標準に届かずに五輪代表を逃した。この辺が一発選考の難しいところだ。

逆に複数の大会を総合的に判断して代表選考したのが柔道。先日の全日本体重別選手権が最終選考大会で、大会後最重量級以外の階級の五輪代表が発表された。男子は全階級でこの大会優勝者が代表に選出されたのだが、女子は優勝した選手で五輪代表に選出されたのは52kgの中村美里だけという異様な事態となってしまった。谷亮子が決勝で敗れながら選出されたことが大きく報道されたが、実態としては他の階級も含めて女子は特に実績重視の選考がなされたと言える。特に、63kgで上野順恵が選ばれず、谷本が選ばれた件については上野に同情する声が大きい。

このように、水泳と柔道では選考方法が両極端なのだが、果たしてどちらが良いのかは難しい。一発選考は、ルールとしてはわかりやすいが、4年に一度の大会の代表をたった1回の大会の成績だけで決めていいものか、という疑問もある。逆に複数の大会の総合判断とすると、判断の基準に対する疑問が必ず生じる。だからこの五輪代表選考というのは色々な種目で毎回物議を醸すわけである。

ただ、今回の水泳と柔道という競技特性を考えると、水泳は一発選考、柔道は総合判断という選考方法はまあまあ妥当ではないか、という気はしている。柔道はトーナメント戦なので、組み合わせの良し悪しや、対戦相手との相性というのが結果に影響してくるから複数の大会の総合判断という考え方にも理があると思えるが、水泳は8人が同じプールで一斉に泳ぐのだから、一発勝負でも判断しやすい。又、水泳は多くの選手が複数種目にエントリーしているので、100mがダメでも200mで選ばれるとかということがあるのも一発勝負の選考にしやすい点かもしれない。

オリンピック代表選考の季節。それは心躍る季節でもあり、また残酷な季節でもある。

posted by たじ |08:25 | スポーツ | コメント(4) | トラックバック(0)