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HN:たじ たこ焼きの移動販売「ほっと12」の店主です。 2001年からコンサドーレのサポートシップスポンサーを継続中。 このブログは旧題「たじ争論」でしたが2010年より「たじの○○な話」に改題致しました。 個人的に好きなことや興味のあること、気になったこと、その他いろいろを特にサッカーやコンサドーレにとらわれずに適当に書いてこうと思ってます。

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美しさ

2008年01月06日

スポーツ観戦をしていて「美しい」と感じることがある。
この「美しい」というのは私の中では「格好いい」とか「華麗」とかとはまた違ったものだと思う。

私が今までスポーツ観戦してきた中で一番「美しい」と思ったシーン。それは1989年10月12日、西武-近鉄のダブルヘッダー第一試合、同点で迎えた8回、ブライアントに決勝ホームランを打たれた渡辺久信の姿。

優勝のかかった天王山の試合、そこまでに既に郭泰源がブライアントに2本のホームランを打たれて同点にされている。ローテーションの中心であった渡辺久信が、その絶対に落とせない試合にリリーフとして登場した。なんとしてもこのブライアントを押さえない限りは西武の優勝はない。
近鉄は前年あの伝説の10.19の悲劇から1年。なんとしても優勝したいという意気込み、そして圧倒的なブライアントの爆発でこの年も西武と激しい優勝争いをしていた。
まさに気持ちと気持ちのぶつかり合い。

そしてあのシーン。渡辺久信が投じた渾身ボールをブライアントが鋭い金属音を残して高々と打ち上げた。渡辺久信はボールがバットに当たった瞬間にそれがホームランになることを悟り、投球動作が終わる前に力無く踏み出した左足から崩れていき、虚ろな目でボールの行方を追っている。

あの崩れ落ち方にプロ野球の全てが詰まっているといってもいい。選手の、観客の全ての人の思いがあの渡辺久信の姿に体現されている。前年から続く激しい優勝争いという舞台設定、エースと四番の対決、渾身の投球に渾身の打撃。そして歓喜と悲嘆。
美しさは意図して作られるものではなく、偶然の産物である。

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サッカーに関しては、試合を見ている絶対数が野球より少ないせいか、それに匹敵する美しさには今のところ出会えていない。しかし、最近それに近い美しさを感じたシーンがある。
コンサドーレの昨年の最終戦。ダビの同点ゴールが決まったときの砂川のガッツポーズ。西からのヘディングのパスを砂川は胸でトラップして、そのボールを自分でシュートしようとしたが、ややトラップが大きく、砂川では間に合わないと瞬時に判断したダビが同点ゴールをたたき込んだ。既にシュート体制に入っていた砂川は当然ゴールの真ん前で、ダビのシュートをまさに目の前で見て、そしてそれがゴールに突き刺さるのを真っ正面で確認し、そしてだれよりも早くガッツポーズをした。蹴ったダビ以上に、誰よりも早く同点ゴールを確信したのだからそれも当然ともいえる。その砂川のガッツポーズは誰よりも美しいガッツポーズだと私には思えた。

「格好いい」でもなく「華麗」でもない「美しい」と思える瞬間に出会えること。それはスポーツ観戦をしているものにとって最高の幸せではないかと思う。これからもそういう場面に一つでも多く出会えますように。


post by たじ

09:51

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