2006年01月28日

ファンとサポーター

ファンとサポーターの違いは何か。この永遠とも言えるテーマについて考える。
結論から言えば、言葉の違いであって本質的な違いではないと思う。

何かに熱中している人、愛好者というのは、さまざまな言葉で表現される。
**ファン。**オタク。**マニア。**狂。**キチ。**バカ。**サポーター。etc・・・
「ファン」という言葉はオールジャンルで使われるが、ジャンルによっては特定の表現と結びついている場合がある。例えばアニメやアイドルなら「オタク」。鉄道なら「マニア」。阪神タイガースなら「トラキチ」。そしてサッカーなら「サポーター」である。

サポーターというのは単に好き、愛好者というだけではなく、チームを支える、後押しする存在である。でも、このことではサポーターという言葉を定義することはできない。例えばアイドルオタクは写真集が発売されると、書店から返本にならないように在庫を全て買い占めたりする。彼らなりの方法で好きなアイドルを支え、後押ししているのだ。鉄道マニアは廃線になりそうな路線の存続運動をしたりする。何であれ、愛好者は自分の好きなものが発展することを願い、衰退しないように努力している。これは「サポーター」に限ったことではない。

熱中度合いによって区分するという考えもある。ファンよりもサポーターの方がより熱中していると。しかし、現実の言葉の使われかたを見るとそうとは言えない。「コアサポ」「ライトサポ」という言葉があるように、熱中度合いはサポーターの定義ではない。ファンという言葉も「熱狂的ファン」という表現が普通に使われる。

ではいったいファンとサポーターの違いはなんなのか。これは結局ラベリングの問題である。違いを考える事自体「サポーター>ファン」という式が前提で、その式が成立するような定義を考えているように思える。「ファン」というラベリングをすることによって「自分はサポーターであって、単なるファンとは違う」という意識を持ちたいということではないのか?「ファン」と「サポーター」を区別しようとしているのは「サポーター」の側なのである。

確かに、「チームを支える、後押しをする」というサポーターとしての自負、矜持は大切だ。しかし、それは他者に「ファン」というラベリングをすることで成り立つものではないはず。ファンとサポーターの違いという命題自体必要ない。自らが矜持をもって「サポーター」だと言えればそれでよいのだ。


posted by たじ |12:49 | サッカー一般 | コメント(6) | トラックバック(1)