2006年01月22日

日ハムとコンサドーレ

北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌。共に札幌ドームをホームグラウンドとするプロスポーツチームである。両者の関係はどうなのだろうか。理想は相互協力、相乗効果、共存共栄である。果たして実態は・・・。

日本ハムが札幌に移転するという話を聞いたときは正直嬉しくなかった。来て欲しくないと思っていた。その段階では西武ライオンズの準フランチャイズの話の方が先行していた。果たして日本ハムが北海道に定着するのだろうか。そもそも札幌にプロスポーツを二つ支える力があるのだろうか。理想は共存共栄だが、最悪は共倒れだ。その不安の方が大きい。札幌ドームの経営安定化のためにはプロ野球のホームチームが必要だ、というのはわかるのだが。

そもそも日本ハムが札幌に移転するという話自体、熱意が感じられなかった。東京での集客が思わしくないこと、札幌に空いているドームがあること。要はポリシーなく、都合がいいから札幌に来たようにしか見えない。北海道に根付く、という地域密着思想があるとは思えない。もともと日本ハムは大阪の会社でありながら東京を本拠地にしていた事自体地域密着思想をもっていないことの証左であった。プロ野球における地域密着について考えてみたい。

プロ野球の基本は企業スポーツである。赤字は親会社が補填する。チームは親会社の看板(チーム名)を背負って広告塔となる。この構図の中から地域密着は生まれてくるのか?その答えは「親会社の地域密着」である。かつては鉄道系のプロ野球チームがたくさんあった。これらは鉄道の沿線開発、沿線文化形成という形で親会社が地域密着していた。しかし、それは高度経済成長時代までの話。その後鉄道系の球団は減り、現在は西武を残すだけとなった。現在、地域密着に成功したといわれるホークスはどうか。もともと西鉄ライオンズという球団があった土地ということもあるが、ダイエーはドーム球場を作り、ホークスタウンを作り、福岡という都市を活性化させるべく惜しみない投資をした。ホークスを福岡に根付かせるための熱意がそこにあった。さて、日本ハムはどうか。日本ハム本社は北海道人とすればいちハム会社にすぎない。丸大でもプリマでも伊藤でも春雪サブールでもいいわけである。そこを差別化して親会社が地域密着することが親会社の看板を背負う球団の存在意義である。そうでなければ球団は地域密着とは関係のない単なる親会社の広告だ。例えば、日本ハム本社が北海道に新工場を建設して5000人の雇用を創出します、というのなら北海道民におおいに歓迎されることであろう。あるいは、日本ハム球団が東京ドームにかわる新しい本拠地を探していたのならば、札幌ドーム建設の際に出資するという方法も考えられた。ドーム完成後の球団移転を前提としてドームに出資する。さらにネーミングライツで日本ハムドームなんてつけたり(絶対イヤだが)。しかし、日本ハム本社は特別そのような熱意を見せていない。単に球団だけ移転しただけだ。球団が地域密着を掲げるなら、「日本ハム」は地域密着するつもりがなく「ファイターズ」が地域密着するのだ、というのなら「日本ハム」の名前はじゃまなだけだ。ならばチーム名から「日本ハム」を外すのがせめてもの誠意、本気度である。しかし、「日本ハム」の名前は外せないという。ああ、しょせんは地域密着なんてその程度の意思なのだな、と感じた。

日本ハムファイターズには鎌ヶ谷にファイターズタウンというのがある。これは主に二軍の練習施設である。これは北海道にやってこない。このことも地域密着にはマイナスである。確かに、積雪のない地域にグラウンドを確保するというのは球団にとっては重要である。イースタンリーグの事を考えても関東に二軍がいた方が都合がいい。しかし、それでいいのか?一軍の試合を見るだけならテレビで全国の人が見ることができる。しかし、二軍は地元の人しか見られない。地元ファンの醍醐味の一つは若手選手の青田買いである。二軍選手の練習を見て「あいつは絶対大物になる」といって楽しむのはチームのある地域の特権なのだ。まさにそれが地域密着。しかし、その楽しみは鎌ヶ谷に残したままである。北海道にはやってこない。北海道にファイターズが地域密着するなどほど遠い状況と思われた。しかし、事情は急変する。新庄獲得。あまりにも大きなインパクトがあった。

長くなったので次回に続く。


posted by たじ |08:34 | コンサドーレ | コメント(3) | トラックバック(0)