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2006年01月29日

エース岡部

オリンピックが近づいてきた。選手派遣をする必要がないとまで言われたスキージャンプであるが、ここに来て注目度が上がってきている。札幌で行われたW杯2連戦。確かにアホネン、ヤンダといったトップ選手がエントリーしていなかったということもあるが、岡部が2戦連続3位の表彰台、伊東大貴が2戦目で自身初の2位、葛西も2戦目4位と調子があがってきている。特に岡部。先のコンチネンタルカップ3連戦ではダントツの3連勝。しかも3戦目は自分だけゲートを5段下げての快勝である。現在W杯総合8位。35歳の大ベテランだが、世界のトップ10と十分に闘える体勢である。

岡部は長野オリンピックの団体金のメンバーであり、長年日本のトップジャンパーの一人として活躍してきた。しかし、彼はエースと呼ばれたことが今まで無かった。2歳上には日本ジャンプ界の顔、原田がいる。2歳下には天才葛西がいる。更にその下に長野で頂点を極めた船木がいる。この3人はその時々で日本のエースとして活躍してきた。岡部は常にその陰に隠れてエースと呼ばれることがなかった。しかし、ついに今回のトリノオリンピックでは日本のエース岡部の誕生である。

長野オリンピック後、ルール改正以降は低迷を続けた。ソルトレークの時には五輪メンバーにも選ばれなかった。その時31歳。普通だったら引退を考えるだろう。どうして彼は現役を選んだのか。トリノまでに復活するという自信があったのか。長野の団体金メダルでは納得できなかったのか。原田より先には引退しないと決めているのか(笑)
心の内はわからないが、驚くべき精神力で見事に復活を遂げた。いや、復活ではなくニュー岡部の誕生といっていいかもしれない。

エース岡部。トリノでの大飛行を見られるのはもうすぐ!


posted by たじ |08:44 | スポーツ | コメント(3) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:エース岡部

ルールってのは中々公平に作れないものなんですね。
それを感じました。
ルール改定
年齢との戦い(体力)

諸々ありますが
やはり最後の決め手は「精神力」なんでしょうか・・・
小島然りカズ然り
同世代で頑張っている選手にはチームを超えた愛すら感じえます。

岡部・原田にも“ベテランここに在り”と示して欲しいですね。

posted by 暢気 | 2006-01-30 10:49

Re:エース岡部

>暢気さん
精神力って口で言うのは簡単ですけど、実際は大変なことですよね。
今回岡部はエースとして出場ですが、マスコミの扱いはやはり原田中心ですね。原田は結果が出ていないだけに報道を見ていても辛そうです。

posted by たじ| 2006-01-30 13:42

Re:エース岡部

はい。実際ここに書く時にも「精神力」って書こうか書くまいか
悩みましたが、結局書きました。
精神力でどうこうにもならない部分って在りますが
やはりそれは自分自身の「やる気」=「精神力」だと思い書かさせて頂きました。

posted by 暢気| 2006-01-30 14:24

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