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2006年01月10日

ホームアドバンテージ

プロサッカー興行はエンターテイメントであり、チケット代に相当する満足感を提供する商売である。手っ取り早く顧客を満足させて、リピーターを増やす方法は勝つことである。あまりにも当たり前すぎて言うのもばかばかしいのだが、別に全ての試合で勝つ必要はない。ホームゲームに勝てばいいのだ。極端な話アウェイは負けてもいい。

当然、どうやったらホームでの勝率を上げられるか、という話になるのだが、メンタルな部分ではサポーターの応援ということになると思うが、もっと直接的にホーム勝率を上げることを考えたい。ホームゲームに強いチーム作り。

札幌ドームがオープンしたとき、応援の音があまりにも反響したことが話題となったことがある。当時はまだメガホンが主流だったということもあり、ものすごい爆音の中での試合となり、選手間の声の連携が全く取れない。地力のないコンサドーレはそんな環境の中で力を発揮できずになかなか勝てなかった。爆音がチームの妨げになっている。そこで「メガホンはやめよう」という呼びかけがあちらこちらでなされることになる。メガホンについては野球的だから嫌いという人がもとから結構いたし、後ろの人に耳元でメガホン叩かれると耳がおかしくなる、という声もあったので、それとあいまって、だんだんメガホン応援は下火となり、観客動員もその後減少して、このことはは現在ではあまり問題とされていない。

私は、この話は方向が逆ではないか、と思った。つまり、屋根付きで応援が反響して声の連携が取れないのが札幌ドームの特性ならば、それを利用すれば大きなホームアドバンテージになるのではないか、と思うのだ。確かに短期的には力のないチームにとって声の連携が取れなくなることはマイナスかもしれない。しかし、その環境でも対応できるような練習を普段からすることによって、その環境を味方にすることができるのではないか。相手チームにとって戦いにくいスタジアムにすることができるのではないか。

具体的にどういう練習をすればいいのかはよくわからない。なんらかのサインを決めておくとか。伝言ゲームを鍛えるとか。この伝言ゲームってのは結構馬鹿にならないらしい。監督からの指示を授かった選手が交代で入ったときに、他の選手に正しく伝わらなかったということはあるようだ。基本技術、戦術をきちんと身につけ、チームのレベルアップができればどんな環境にも適応できるようになる、というのが本筋なのは重々承知だが、どんな環境にも適応できるようになるのは大変なので、ホームの環境に適応できることを優先して、ホームゲームに強いチーム作りというのを目指してほしいのである。

ドームで試合をする場合、例えば11月なら普段は気温ヒトケタ、雪交じりの状況で練習しているのに、試合になると急に気温20℃になってしまう。試合前日はドーム内で練習しているようだが、それにしても練習環境と試合環境が極端に違うという状況を改善するためにも室内練習場がほしいなと思う。

厚別の場合は一般的な陸上競技場なので、特別な特徴はないが、強いてあげれば強風か。強風に強いチーム作り。フォローの風とアゲンストの風で自在に戦術を変えられるような、そんなチーム作り。考えれば考えるほど「レベルアップ」が大切なことだと思うが、レベルアップの先に「ホームゲームに強いチーム作り」があるといいな、と思う。


posted by たじ |13:21 | コンサドーレ | コメント(3) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:ホームアドバンテージ

そのとおりですね。ドームのような「屋根付き施設」は札幌以外にどこにもないですからねぇ、世界的にみても。その特性を生かせないのはもったいない気がします。

特にホームアドバンテージを作り出す最大の要因は「サポーター」なのですから、今こそメガホン復活でもいいような気がします。

posted by ダイ| 2006-01-10 13:40

Re:ホームアドバンテージ

メガホンに関してはUSが嫌がるかもしれませんね。
最大の音を出す場所の協力が無いと
ホームアドバンテージは作り出せないかな・・・

posted by 暢気| 2006-01-11 11:56

Re:ホームアドバンテージ

>ダイさん、暢気さん
現実にはメガホン復活は無いような気がします。それよりドームを満員にすることが先決でしょうね。

posted by たじ| 2006-01-11 12:02

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