スポンサーリンク

2007年02月20日

ブーイング

ブーイングは個人的には好みではない。
自分の好みは別として、実際ブーイングは効果があるのか考えてみる。

相手サポーターからブーイングを受ける選手というのは一流の証である。敵に恐れられているという証左である。よって「相手サポからブーイングを受けるほど奮起する」という選手が多数いる。というより、一流選手とはそういう選手のことだと言ってもいい。ブーイングを自分の脳内で応援に変換しているのだ。とすればブーイングは逆効果なのではないか?
むしろ本当にブーイングの成果を上げようと思うなら、レギュラー級の選手は無視して、試合慣れしていない、ブーイング慣れしていない新人選手、初出場選手をターゲットにブーイングの集中砲火で精神的に潰してしまう、という方が成果があるかもしれない。

審判にとって権威の維持は重要課題である。ホームサポーターのブーイングに屈してホーム寄りの判定をすることは権威の失墜である。ブーイングがあろうとなかろうと一定基準で判定しなければならない。しかし、中には「ブーイングに屈しない」に力点を置く審判もいないこともない。結果的に逆にホームチームに辛い判定をするという結果にもつながる。こうなるとやはり逆効果である。

結局、敵チーム及び審判に対するブーイングで本当に成果をあげようとするならば、一定程度の治安の悪さが必要である。相手選手や審判が「本当に身の危険を感じる」程度に。しかし、その意味でのブーイングが成果をあげるようなサッカー文化は私は全く望んでいない。

別に具体的な成果を望んでいるのではなく、儀礼だ、感情の発露だ、文化だ、というのであればそれは人の好き好きだが、「ブーイングは逆効果だからやめよう」という意見がもっとあってもいいと思うのだが。

自チームの選手についてはある程度成果があるかもしれない。選手がブーイングによって奮起してくれるかもしれない。選手によっては感情的に対応したり、凹んだりして逆効果の場合もあるかもしれないが、ブーイングで凹んでダメになる選手なんて所詮はそこまでの選手だ、といわれればその通りである。

しかし、それでも私はブーイングをしない。試合に負けたら肩を落として帰る。選手にはそこを一番感じて欲しいから。プロならばブーイング以上に、肩を落としてうなだれて帰る観客の後ろ姿にこそ最も危機感を感じて欲しいのだ。格好つけて言えば「ブーイングされているうちが華なのだよ」というメッセージをブーイングをしないことで表現しているのである。
試合終了まで見ていることなんて年に数試合なのにずいぶん偉そうなこと書いたものだと冷や汗・・・

posted by たじ |10:45 | サッカー一般 | コメント(4) |

スポンサーリンク

スポンサーリンク

この記事に対するコメント一覧
Re:ブーイング

私もブーイングはしません。日本にそんな文化がないんですから。無視した方がよっぽど効果があると信じております。ただ、常に瞬間の判断を要求される審判にとっては、ブーイングは効果的だと思うので、その時は思いっきり叫んでおります。たじさんのたこ焼きとの再開ももう少しですね~。早く食べたいな~。

posted by なかさん| 2007-02-20 13:56

Re:ブーイング

俺はしますね。
なんか試合中は感情的になるんでつい出ますね言葉が。
でもあえてブーイングしない事もいいと思います。

posted by 漣| 2007-02-20 16:16

Re:ブーイング

>なかさん
確かにブーイングって日本の文化にはないですよね。
罵声を浴びせるってのはありますけど(笑)

>漣さん
試合中は感情的になるのは当然ですよね。表現方法はいろいろですれけど。

posted by たじ| 2007-02-21 12:29

Re:ブーイング

試合前のMCの「ようこそ」の時には拍手、試合中はブーイングあり派です。(笑)
否定も肯定もしませんが以前アウエー草津戦の時、会場MCがウチの選手紹介の時にわざわざ音量を下げて全く聞こえなかった小細工には笑い出してしまいました。ブーイングよりかましですが馬鹿馬鹿しいにも程があるわと。北海道は観光都市でもありますから適度な経済効果は期待して「お迎え」します。(笑)

posted by さくら| 2007-02-21 12:41

コメントする