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2006年10月13日

ミスと言うには酷だろうか

日本ハムがついに25年ぶりのパリーグ優勝。
北海道移転3年目の快挙だ。

昨日の試合、八木と斉藤の素晴らしい投手戦。しかし、一見投手戦にみえる試合も実は守備戦というべき日本ハムの素晴らしい守備があってこそだ。鉄壁の外野陣、特に森本の果てしなく広い守備範囲は、「レフトにはヒットゾーンがない」と思える程であった。内野も稲田、金子、田中賢と好守連発であった。

こういう試合の勝敗を分けるものはやはりミスの有無である。
ソフトバンクはこのシリーズ、バント失敗、牽制死、盗塁死など流れの良くないミスがあった。そしてやはりというか、最後の守備。ミスと言うには酷かもしれないが、やはりミスといわざるを得ない。二死一・二塁でセカンド内野安打。どう考えてもミスがなければセカンドランナーがホームインすることはない。記録上フィルダースチョイスかついていないようだが、実質はフィルダースチョイスである。
あの場面、ソフトバンク守備陣が考えなければならないことは、スリーアウトを取ることではなく、ランナーをホームに返さないことであった。セカンド仲沢は取った瞬間、ランナーの森本の位置を見なければならなかった。ショート川崎は仲沢に「ホームに投げろ」と指示するべきだった。

森本がホームに突入したのは当然の走塁である。斉藤から点を取ることは難しい。無死や一死ならともかく、二死である。ならば当然一か八かでも、仮にタイミング的に難しくてもとにかく本塁突入するに決まっている。というか、打者が打った瞬間から、たとえどんな打球であれホームにGOだ。それがサヨナラになるのならなおのことだ。ソフトバンク守備陣はそのことを念頭に置かなければならなかったのだが・・・。しかし、プロのトップ選手とはいえど、あの極限の状態でそこまで冷静な判断はなかなかできないものなのだろう。ミスと言うにはやはり酷であろうか。

それにしても、斉藤投手はなんたる悲運。
泣き崩れ、立ち上がることが出来ずに両脇を抱えられながらベンチに戻っていく姿は歓喜の日ハムナイン以上に胸に焼き付いている。


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posted by たじ |13:25 | スポーツ | コメント(3) |

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この記事に対するコメント一覧
あれはミス?

というには、むごすぎる。
あの体勢では、ホームには投げられない。当然セカンドにトスするでしょう。タイミング的には難しかったとは思いますけどね。もしも完全に間に合わないと判断できたなら、迷わずホームを指示したでしょうね。シュートにパスして、「ホームへ!」と叫んでいたかもしれません。しかし、微妙なタイミングだったのでしょう。そこをミスと言えるだろうか? これが野球なのだと。

posted by お玉| 2006-10-13 13:55

Re:ミスと言うには酷だろうか

生観戦してましたが、たじさんの指摘も理解できます。私もそう感じた局面でもありました。

しかし、ポイントは2アウトであった事とタイミング。ピンチに追い込まれた側の心理として、微妙でしたが間に合いそうでもあったタイミングでもあり、2塁で3つ目のアウトを取りに行った判断・・・難しいところですね。仮に仲沢が2塁に送球しなかったとして、タイミング的にその判断が正しいかというとそれも・・・。

私は本塁を踏めばサヨナラと思い切りの良い走塁を見せた森本の躊躇のない走塁を褒めたいです。また川崎の捕球体勢から本塁への送球に時間が掛かってしまった事は幸いしてましたが、相手の内野陣が2塁の塁審の判定に意識が集中してしまい、本塁に向かう森本への意識が一瞬切れたようにも感じました。

あえてミスとするならば、斉藤が与えた森本への四球が悔やまれるでしょうか。
結果的にサヨナラのホームを踏んだのはその森本ですからね。長々とごめんなさい。

本当に素晴らしい試合でしたよw

posted by ミヤ| 2006-10-14 04:01

Re:ミスと言うには酷だろうか

>お玉さん
決して仲沢や川崎を責めているわけではありません。全力を尽くしてもミスは生まれますし。心情的にはミスと言いたくない素晴らしい試合だったと思います。ただ、それとは別に客観的なプレーに対する私の評価はやはりミスだと思ってます。

>ミヤさん
ミヤさんご指摘の通り、森本に対する意識を一瞬たりとも切らしてはいけなかった、そこがミスだったと思ってます。
私も素晴らしい試合だったと本当に思います。

posted by たじ| 2006-10-14 05:00

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