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2006年05月05日

CVS

コンサドーレのホームゲームの運営を支えているCVS(コンサドーレボランティアスタッフ)。彼らのおかげで、いつも気持ちの良い試合観戦が楽しめる。お客様への応対も清々しい。試合終了後の帰りはいつも「お疲れ様」と声を掛けたいと思っているのになかなか声を掛けられずにいたりして、少し申し訳ない気もしている。

そんな素晴らしいCVSではあるが、本来的にはない方がいいのではないかと思っている。そもそもが民間興行会社のイベント運営スタッフなわけだから、ボランティアがそれを行うということには直感的に違和感がある。本来はプロのスタッフが運営にあたり、それに対してHFCは対価を支払う、そうあるべきではないか。もちろん、金銭的にCVSの働きの分をプロにしたら大変な金額になると思うし、コンサドーレの10年の歴史の中で培われたCVSなわけだから、簡単な話ではないが、理想を言えば、HFCが経営的にも安定し、運営スタッフにも適正なる対価を支払えるようになることが望ましい。

実際には、いまのCVSを全部アルバイトに置き換えたら、おそらく試合運営のクオリティは下がってしまうだろう。CVSの方々にはコンサドーレに対する愛と情熱、試合運営に対する使命感、そして今まで培ってきたスキル、ノウハウがあるのだから。ならば、現行のCVSの体制をそのままに登録制のコンサドーレアルバイトスタッフとすればいいのではないか。やることは現行と一緒。ただ、適正な対価をHFCが支払う。もちろん、お金が目的でやっているわけではないから金銭は不要、という人もいるだろう。ならばそのお金を何らかの方法でコンサドーレに還元すればいい。単純な話、コンサドーレ神社にそっくり入れてもいいではないか。

もちろん、いますぐに出来ることとは思えないが、HFCにはCVSの存在に甘えずに、本来対価を支払うべき労働に対し、適正な対価を支払える会社になってほしい、と思うのである。

実は、いままで上記のように思っていたのだが、最近、ひょっとしたらボランティアである必要性があるのではないかと思い直してきた。「アルバイト募集」と「ボランティア募集」。おそらく応募する人の動機、意識は違うだろう。イベント運営というのは短期に大量の人員を必要とする。よって一般的にはアルバイトに頼る部分が大きい。もちろん、高いプロ意識に基づくプロのイベントスタッフという人は沢山いるのだろうけど、そういう人はコンサドーレの専属ではいられない。ならば、やはり「アルバイト募集」に応募する人よりも「ボランティア募集」に応募する人に運営を任せた方がクオリティの高い運営ができるのではないだろうか。CVSも時間と共に代替わりしていくものである。ずっと同じメンバーでやり続けられるわけではない。ならば、長期的にその運営ノウハウを受け渡していくにはボランティアという形の方が望ましいのかも知れない。

もう一つ、客であるサポーター側の意識の問題も気になる。CVSの方々は担務のない時はサポーターである。だからこそ、客であるサポーターは、自分達の仲間が行っているCVS業務に対して協力的な意識を持てるのではないか。これがアルバイトとなると、些細なことでも「金もらって仕事してるんだからちゃんとやれ」と横柄な態度を取る客が増えることが予想される。ボランティア業務をプロ化すると客の質が落ちる。なにか皮肉なことのような気がする。

異なる二つの結論。どちらが良いかは今の自分にはわからない。
ただ、CVSの素晴らしい働きに素直に感謝している。

posted by たじ |08:05 | コンサドーレ | コメント(5) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:CVS

 やる気とクオリティ面ではアルバイトよりボランティアの方が絶対高いでしょうね。
 CVSの中には公務員やアルバイト禁止の職場の人か結構いるのではないかと思われるので、アルバイトにすると彼らがいられなくなってしまうのも問題でしょう。
 CVS頼りの組織から脱皮するのは大事なんですけどね。
 
 

posted by まじっく | 2006-05-05 09:30

Re:CVS

こんにちわ
私も現時点ではアルバイトよりボランティアの方が意識の高い活動(仕事)が
できるのではないかと思います
対価で応えるアルバイトは労働力をお金と引き替えにする訳ですから
それ相応の仕事、ようは割り切った仕事になってしまい
コンサドーレを支える意識、同じサポーター同士で助け合う意識がなくなって行くよう思えます

それにしてもCVSの活動に対し 観戦する側の意識はまだまだ低いと思いますね
ゴミの問題も含め CVSも同じサポーター仲間だという気持ちで
感謝し協力する意識がもっと必要だと思います

そしてたじさんの仰る通り
いつかCVSの方々全てが 普通にサポーターとして観戦できる体勢が
何らかの形で実現できればいいですね

posted by yasu | 2006-05-05 11:01

Re:CVS

こんにちは。以前もコメントさせて頂いた者です。

HFCは営利企業ですから、本来はバイトの方が正しいでしょうね>運営スタッフ。

しかし、
・実はボランティアの方が質の高い運営が可能かも
・まじっくさんがご指摘になった問題は多いにあり得る
ことを考えると、現行通りの方が良いのかも…。

落としどころは、
・CVSスタッフに「車代」と称して、法定賃金以下のお金を
 支給する(2000円くらい?)
あたりでしょうか?

でもこうすると、HFCが税制上どういう形で支出を扱うか
問題が生じそう…。

うーーん。

あ、お仕事頑張って下さい!ホームゲームの時は
たじさんのたこ焼きなるべく買いに行きます。

posted by ちや | 2006-05-05 11:00

Re:CVS

いずれは、きちんと会場運営スタッフに相応の対価を払う日が来るべきだという点は賛同します
今がまだそのときではないとは思いますけれどね(^^;;;

で、そのときが来たとしたら、金券支給というのはいかがでしょうか。

あくまでも形態はボランティアということにして、現金支給をしなければ、兼業禁止とかそのあたりに触れる心配はなくなると思います
そのかわりに、アルバイト代相応分だけ、Cスペースなどでコンサのグッズが買えたり、チケット購入費などにあてられるような専用のチケットを発給するんです

それを使うのも、誰かに譲渡するのも、賽銭箱に入れるのも、破り捨てるのも、額に飾っておくのも、ヤフオクにかけるのもボランティアに参加した当人の自由。これなら「コンサの試合が見たいけどお金がない」人にとって、丁度良い「アルバイト」になり得ますし、純粋なボランティアにだってなり得ます。支払った分は全部コンサに返ってくるので一石二鳥(←ということは、時給相応額より少し多めに支払うのが筋かな?)
どうでしょうか?

posted by kaz8| 2006-05-05 17:03

Re:CVS

>まじっくさん
公務員の問題は確かにありますね。しかも、比較的勤務の規則性が高い公務員の方がCVSをやりやすいでしょうし。

>ちやさん
うまい落としどころを考える必要はありますよね。今までの蓄積を活かす形で出来ればよいのですが。

>yasuさん
観戦側、運営側共に気持ちよく試合が出来るのが一番ですから、協力する意識というのは大切だと私も思います。

>kaz8さん
面白い案ですね。
金券も雑所得として課税対象になるのかな。

posted by たじ| 2006-05-06 09:30

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