2011年12月28日
2011シーズンを振り返って
最終戦で勝利しJ1昇格を決める、しかも満員の札幌ドームで。 最高のシーズン締めくくり方をしたコンサドーレを私なりに少し振り返ってみたいと思います。 前年順位が13位。予算も一層の緊縮予算。主力が相次いで移籍となれば、大きな期待をするのは無理というもの。開幕前の時点では昇格は一応の目標ではあっても現実的には極めて厳しいものだと思いました。正直昨年と同程度の順位がいいとこかなと。それより何より、とにかく経営的に単年度黒字を絶対に達成して欲しい、そんな思いでスタートしたシーズンでした。 期待があるとすれば、新戦力がフィットして活躍してくれることでしたが、開幕2連敗、3試合無得点というスタートは悪い意味で当初の予想通り。シーズン前半でチームの主力選手となるはずだったチアゴ、アンドレジーニョの外国人二人がチームを離れることになったのは、今期のチーム作りが失敗したことの象徴的出来事でした。 この時点では昇格とかは全く考えてませんでした。 よもやここから昇格するとは! 今期チームの昇格に大きく貢献したのは、途中からチームに加わった3人の選手だと感じています。 一人目。岡山。 6/29に新加入決定。正直獲得した時はその意図を測りかねました。本人は「もし昇格できなかったら自分からこのユニフォームを脱ぐ覚悟」とまで言いましたが、この時点ではまだ10位。まだまだ昇格を口に出せる位置にいるとは言えませんでした。 ただ、この岡山の加入をきっかけとして、今一度「昇格」という言葉をコンサドーレに係わる全ての人が噛みしめたことだと思います。結果としてこれが昇格へのメンタル面での大きな転機となったと言えるでしょう。 二人目。ジオゴ。 7/30新加入決定。FWは内村も近藤もポストタイプではないので、なかなか前線でタメを作る攻撃の出来ないコンサドーレでしたが、8/14の初出場からチームは3連勝。今までにない攻撃パターンでチームに勢いをつけました。もっとも、加入当初はジオゴ経由の攻撃が決まっていたのですが、徐々に研究されたのか、シーズン終盤はどちらかというとボールをロストする起点になってしまいました。それでも、昇格へ向けてチームを勢いづける攻撃のカンフル剤としては大きな力になりました。 三人目。奈良。 二種登録として10/26初先発。昇格争いの佳境でまさかの三連敗。櫛引が代表招集というピンチを救ったのが高校生の奈良です。コンサドーレはここまでしぶとくねばり強い守備で戦ってきました。そのねばり強さが「シュートを打たれても点を取られない」という今年のコンサドーレの特徴でした。しかし、そこに入った若武者奈良は、元気よく、思い切りのいい積極的な守備を見せてくれました。これが効を奏したのでしょう、奈良がレギュラーとなった終盤7試合のうち相手よりシュート数が少ない試合は2試合だけでした。奈良の積極的な守備の効果が出たと思います。 こうして、ポイントポイントで新しいアクセントを手に出来たこと。そしてそれをきっちり結果に結びつけることができたのは、チーム一丸となって戦ったコンサドーレの団結力なのではないかと思います。最後は気持で昇格を引き寄せました。 終わってみれば今年は本当にいいチームだったと思います。 来期はこのチームのベースの上にどれだけ力を上積み出来るか。楽しみです。
posted by たじ |23:32 | コメント(0) |
スポンサーリンク
スポンサーリンク