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2010年11月02日

今季のコンサドーレ。今後のコンサドーレ。

一応正式に今期コンサドーレのJ1昇格が消滅したので、この辺で「たじ争論」的に総括してみたいと思います。

昨年J2の6位だったのに、今季は予算縮減、中心選手のダニルソンと西をレンタル放出したので、客観的に今年は去年以上に昇格が厳しくなることは当初から予想されていました。希望があるとすれば石崎監督2年目ということで戦術の習熟度がアップすることへの期待、そしてゴン中山加入によるチームの活性化、この2点くらいだったのではないでしょうか。しかし残念ながらその期待通りとはなりませんでした。それにしても15位という順位はさすがに想定外の体たらくというしかありません。

私は2004年、J2最下位になったとき「落ちるとこまで落ちた。これより下はないからあとは上がるだけだ」と思ったものです。しかし、それは大きな間違いでした。2004年当時はJ1は16チーム、J2は12チーム。合計28チームでした。J2最下位というのは日本プロサッカークラブとして28位ということです。ところが2010年は現在J2の15位。J1を含めると33位です。コレより下はないと思ったところから、さらに5つも順位を下げてます。要は2004年時点ではまだプロにすらなっていなかったクラブに次々に抜かれてしまっている、というのが現実です。

さすがにこれは、今までやってきたことに間違いがあったと考える以外には説明がつきません。金がない貧乏クラブと言いますが、J2には札幌より予算規模の小さなクラブはたくさんあって、そういうチームよりもコンサドーレは順位が下なのだから、「金がない」というのは全く言い訳になってません。予算規模のわりに順位が低いとすれば、問題点は「お金の使い方が悪い」ということになります。

おそらくコンサドーレは「高コスト体質」のクラブ運営になっているのではないでしょうか。今後のコンサドーレの運営には聖域無き事業仕分けが必要なのだと思います。例えば宮の沢の練習場は本当に必要なのでしょうか。グラウンドが一面しかなく、通年で使うことができずに、結局ドームサブグラウンドと併用しなければならないわりに高額な使用料なのではないでしょうか。ドームサブグラや白旗山、雁来など練習場ジプシーでもすれば相当経費が浮くと思います。まぁこれは一例ですが、例えばユースチームとか選手寮とか会社事務所とか、とにかく聖域を無くしてコストを見直すことが必要です。こんな夢のない話をするのは切ないのですが・・・

私はコンサドーレが担ってきた、北海道におけるプロスポーツ文化の萌芽という歴史的役割は既に終えていると思っています。だから、今後は「コンサドーレが必要と思う人の力でコンサドーレを支える」ことが求められるわけで、もしそれで支えられないのならば最悪チームが消滅してもやむを得ないと思っています。
経営的には「弱くても黒字」が続けられれば存続していけますし、チャンスはやってきます。チームが存続するために必要なギリギリのコストを見極めるという作業に真剣に取り組むことがコンサドーレの生き残りのためには必要なのだと思います。


次にチーム作りについて。
監督が誰とか、戦術がどうとか。
そういう事は状況状況によっても変わりますし、あまりそこにこだわる気持は私はありません。個人的に好きなのは堅守速攻タイプなのですが、あくまでそれは単なる個人的な好みにすぎないので、そういうチーム作りを希望しているわけでもありません。

対戦型団体競技の強さというのはいくつかの要素に分類できると思います。
・個人の技術、センス
・戦術、チームワーク
・メンタルの強さ
・身体能力
・その他

私はコンサドーレが強くなっていくために、この中で注目したい強化ポイントは身体能力、特に「スタミナ」です。例えば足が速いとか、背が高いとか、そういう身体能力の高さというのは戦術の如何にかかわらずプラスに作用します。でも、背が高いとか足が速いというのは素養の問題が大きく、練習して背が高くなるわけではありません。それに比べれば持久力強化というのはどんな選手でもやれば必ず向上するものだと思います。だから、技術や戦術よりも、まずここをストロングポイントとするのがチーム強化の道筋ではないかと思います。ヘタクソでも90分走り負けることだけはない、相手の足が止まる後半終了間際に頑張って怒濤の攻撃ができる、そんなチームなら多くのサポーターに支持されるんじゃないでしょうか。
具体的なトレーニング方法としては、春のキャンプは2月からにして、1月は札幌市内で雪中ランニングや雪中サッカーで足腰を鍛えつつ持久力強化。厳冬の環境でのトレーニングで精神力も鍛える。キャンプの経費も低減できて一石二丁三丁。雪中トレーニングでスタミナ強化がチームのストロングポイントだとすれば、まさにコンサドーレにぴったりで地域アイデンティティに沿うチーム作りにもなります。とはいえ別に雪中トレーニングにこだわるわけではなく、つねに持久力強化をチームの是とすることで今より確実に強いチーム作りの道筋ができるのではないかと私は考えます。

posted by たじ |14:39 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:今季のコンサドーレ。今後のコンサドーレ。

大株主でありスポンサーである石屋さんが高額の使用料を取っているとも思えませんが、宮の沢の使用料はいくらくらいなんでしょうか。

来期はとりあえず怪我人の少ないチームにしてほしいです。
去年活躍した選手で、怪我でシーズン棒に振ったのか何人いたことか。

posted by luchun| 2010-11-03 01:26

Re:今季のコンサドーレ。今後のコンサドーレ。

 高コスト体質というのは気になるところではあります。JAL様がどういうスポンサードをしているのかにもよりますが、長距離移動だったりクラブハウスやしまふく寮などの施設の維持管理など固定費とされるコストが大きくて予算編成が硬直的になっている可能性もあるかもしれません。クラブハウスが宮の沢にあるのに、事務所は豊平区(ドームのすぐ近く?)にあるのは何となくムダな印象がありますけど・・・。

 あと、岡田監督時代だったと思いますが、選手たちがスキーをする映像があったように思います。全くの思いつきですけど、持久力をつけるなら1月いっぱいはクロスカントリーとかカーリングとかウィンタースポーツを取り入れた強化策を取り入れてもいいんじゃないかと。カーリングは体力はそうでもないですが、駆け引きなどアタマを鍛える効果もあるでしょうし。

 いずれにしても、限られた力を集約させるというのをもっともっと徹底してほしいと思います。

posted by フラッ太| 2010-11-03 10:07

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