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2010年05月10日

福島千里と高橋萌木子

ゴールデンウィークも終わり、札幌もようやく花見シーズンになりました。
コンサドーレはこの間1勝2分1敗ですか、そうですか。

さて、このG.W.でひときわ大活躍したスポーツ選手と言えば陸上女子短距離の福島千里選手です。4/29の織田記念で100m11秒21と、シーズン初戦でいきなり自己の持つ日本記録を更新したかと思うと、5/3には静岡国際で200mでも、これまた自己の持つ日本記録を更新し、日本人初の22秒台に突入する22秒89を叩き出しました。そして5/8に行われた国際GP大阪でも、ベロニカ・キャンベル(ジャマイカ)の11秒02に続く11秒27の好タイムで2位。全く飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け抜けていきます。

ここ数年、こんなに日本記録を出す陸上選手はいなかったと思いますし、陸上以外の競技だってそうそう日本新記録の話題が出るものではありません。しかし福島選手は2008年シーズン以来、タイ記録含め100mで4度、200mで3度、実に合計7度の日本記録更新です。おそらく今シーズン中に再度の日本記録更新はきっとあるのではないでしょうか。
北京五輪当時はまだ「世界の予選レベル」だったのですが、去年の世界選手権では「もう少しで準決勝」というところまで来ています。今シーズンは五輪も世界選手権もないのですが、今シーズンで一段力を蓄えて、次の世界選手権、五輪では準決勝、決勝という夢も見たくなるものです。それだけの伸びシロがまだまだ彼女には感じられます。そしていずれは100mで夢の10秒台を出して欲しい。そんな夢を見させてくれるスーパーアスリートだと思います。

高橋萌木子(たかはしももこ)。福島千里と同じく日本の陸上短距離選手です。福島千里とは同学年で高校時代からのライバルでした。といっても、高校時代はいつも福島選手に勝っていたのですけども。成績が逆転したのは高校卒業後2008年シーズンから。以下は2008年以降の二人の直接対決の結果です。

2008年
織田記念100m
1位 福島千里 11秒36(日本タイ)
4位 高橋萌木子11秒56

日本選手権100m
1位 福島千里 11秒48
4位 高橋萌木子11秒78

南部記念100m
1位 福島千里 11秒49
2位 高橋萌木子11秒55

スーパー陸上100m
1位 福島千里 11秒70
3位 高橋萌木子11秒90

国体200m
1位 高橋萌木子23秒48
2位 福島千里 23秒62

2009年
織田記念100m
1位 福島千里 11秒23(追い風参考)
2位 高橋萌木子11秒24

静岡国際200m
1位 福島千里 23秒14(日本新)
2位 高橋萌木子23秒15(学生記録)

グランプリ大阪100m
2位 福島千里 11秒56
3位 高橋萌木子11秒57

布勢リレーカーニバル100m
予選
1位 福島千里 11秒28(日本新)
2位 高橋萌木子11秒44
決勝 
1位 福島千里 11秒24(日本新)
2位 高橋萌木子11秒32(学生記録)

日本選手権200m
1位 福島千里 23秒00(日本新)
2位 高橋萌木子23秒19

スーパー陸上100m
2位 福島千里 11秒42
5位 高橋萌木子11秒71

2010年
織田記念100m
1位 福島千里 11秒21(日本新)
2位 高橋萌木子11秒35

静岡国際200m
1位 福島千里 22秒89(日本新)
2位 高橋萌木子23秒17

2008年以降、同じレースで福島千里に勝った日本人は2008年国体200m高橋萌木子だけです。2009年シーズン当初3戦連続100分の1秒差で福島千里に敗れた後は又一段と福島千里が成長して、高橋萌木子は差を付けられた感じですが、それでも高橋萌木子は100m、200共に福島千里が日本記録更新する前の旧日本記録を上回るタイムを記録していて、(タラレバですが)もし福島千里がいなければ高橋が100m200mの日本記録保持者になっていたかもしれません。
福島と高橋は現在共に日本短距離界を牽引する存在です。福島の全ての日本新記録のレースの時2位だったのは高橋です。そして高橋の自己ベストはいずれも福島に次ぐ2位の時に記録したものです。つまり勝敗は福島が圧倒的に勝ってはいるものの、互いが競い合うことで記録を高め合っているとても良い関係だと言えます。そうはいっても福島千里と同時代のランナーということで若干高橋萌木子が気の毒にな気がしますが、同学年でプライベートでも仲がよいと言われているこの二人、今後も日本女子短距離を牽引していって欲しいものですね。

posted by たじ |17:34 | コメント(0) |

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