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2006年03月23日

逮捕主義

20日、川崎フロンターレの茂原選手が逮捕された。女性宅に住居侵入の疑いとのこと。本人は容疑を否認している。記事

常々思うことなのだが、およそ世間にはだいだい逮捕=犯人という図式がある。マスコミは一応○○容疑者、という表現は使うが、報道の内容は大抵犯人と断定している。私はこれを「逮捕主義」と呼んでいる。しかし、問題は逮捕じゃないはず。逮捕というのは基本的には逃亡や証拠隠滅の恐れがあり、捜査をする上で身柄を拘束する必要がある場合に行われるもので、言ってみれば捜査の途中段階だ。そして、検察に送検されて起訴される。起訴となった段階で言えることは「検察は容疑者が犯人であると断定した」ということ。あとは裁判。

逮捕されたけど嫌疑不十分で不起訴とか、そもそも送検すらされないとか、いくらでもあるのだが、こういう場合はあまり報道されない。裁判になって無罪となれば報道されるのだけど。つまり、マスコミ報道の受け手としては、「逮捕」だけが記憶に残ることになる。実際には、犯罪報道に関し、当事者にごく近い関係者以外はマスコミ報道以外から情報を得ることはほとんど不可能だ。マスコミ報道に反論しようにも材料がない。そして、基本的には警察に対する信頼があるらしい。警察が逮捕したのだから犯人に違いないと。そんなこんなで逮捕主義というわけだ。
私自身は逮捕主義に陥らないよう自戒しているが、現実は案外難しい。

茂原選手について。この件で本人に身に覚えがあればさすがに容疑を否認しないのではないかという気がするので、冤罪の可能性も視野に入れて推移を見ていきたいところである。


posted by たじ |02:45 | その他 | コメント(2) |

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この記事に対するコメント一覧
Re:逮捕主義

初めまして。厚別ではしょっちゅう買っておりました。
今季もお世話になる予定です(笑)
 
この事件、何かおかしいですねえ。
部屋の中に指紋があった、との報道ですが、ふつう指紋は
前科のある人くらいしか警察のデータベースにはないはず
なのに、カタギのプロサッカー選手の指紋といきなり照合できた
というのもおかしな話。互いに面識はないと言っているから
どうしてこの選手が容疑者で浮かんだのかさっぱりわからない。
盗まれたものはないと言うから、金銭目当てや下着ドロ的
欲望充足の犯罪でもなさそう。
 
かなり裏がありそうで、単にサッカー選手の不行跡として
片付けられないという気がしてます。

posted by FT| 2006-03-23 19:31

Re:逮捕主義

>FTさん
コメントありがとうございます。たこ焼きもお買い上げ頂いているとのことで、ありがとうございます。
FTさんのブログもいつも興味深く拝見させて頂いてます。機会があればコメントしたいと思ってます。

今回の事件は疑問な点が多いので、知りうる情報だけではなんともわかりません。だから今の段階であんまり深読みする材料もないです。面識がない、というのがやっぱり腑に落ちない感じですね。

posted by たじ| 2006-03-24 01:39

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