コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2014年09月02日

前俊だもの。

「ベンチからそう指示をされたから」
と言葉だけを見るとそっけないけれど、これが前田なりの戦う気持ち。
都倉のように長々話すわけでもなく(それにしても都倉のインタビューは長かった...)、
砂さまのように熱く語るわけでもない。でも、前田だってちゃんと考えている。
「今年は裏を狙っているんすよ」となぜかドヤってニヤリとしてみたり、
お立ち台に立ってもさっさとインタビューを切り上げたがったり、
普通だと反感を買いそうな色々も前田だからこそアリなのだ。
そしてそれをみんなちゃんとわかっているのだ。

実は私は、コンサドーレに来るまで前田が好きではなかった。
「前俊を諦めない」というフレーズと共に有名ではあったので
知っている選手ではあったものの、何が良いのかよくわからなかった。
けれどいざコンサドーレに加入してみると、なぜに愛されるかがよくわかる。
最初の頃こそ無愛想で余所者感があったものの、
チームに慣れて結果も伴いはじめたくらいからはすっかり"俺たちの"になっていた。
一見無愛想に見えても、実は笑っているのだという錯覚すらできるようになる。
「あれもまた愛嬌なのよ」とすべてがプラスに思えるようになる。

守備をしない選手だったがために過去の監督を困らせたりしたのはもう昔の前俊。
今の前俊は走る。最後まで走る。しつこくボールを追う。スライディングなんてする。
あの前俊が...!という喜びが得られるのも、みんながその共通の意識を持てるのも、
なんということでしょうの前俊ビフォーアフターを知っているからこそ。

ここ数試合は出場機会を失っていたけれど、
恐らく自らチャンスを掴むだろうと心配はしていなかった。
それくらい今の前俊には期待をしているし、
相変わらずぬるぬるダラッとしていても本人の意思を感じることができる。
ああ見えて本気なのだ。ああ見えてやる気はあるのだ。
またJ1の舞台に立つ前俊が観たい。立たせてあげたいと思わせる選手。あぁ前俊めんこい。

posted by ひとみ |22:47 | 選手戯言 | コメント(3) | トラックバック(0)