2013年03月19日
"出来てしまう"不器用さん
今季のはじめに平川さんが通信簿のところで、 宮澤に対して「今季はラストチャンス」と書いていたのを未だに根に持っている私。 え、ラストチャンス?なんで?そんなに切羽詰ってる? もっと出来るはずなんだからそれくらいの気持ちで、と言いたいのはわかるけれど 本来のポジションではないところで出場したり、しかもそこそこの結果を出したりと 毎年違うことをしているけれどそれに必死に対応していっている。 これしかできない、という選手ではないので便利屋的に起用されていて、 長期に渡って同じことをさせてもらえないというのもポジションが安定しない理由。 監督にずっと必要とされてきた選手に対してそんな言い方はないんじゃない、と思う。 クライトンと一緒に宮澤の魅力を語ってもいいぞ。と思う。 ただ「長期に渡って同じことをさせてもらえていない」というのは どのポジションでも無難すぎて特別これといったものが無いせいかもしれない。 だから宮澤自身が前目のポジションでやりたいのなら、 前しかできないくらいの器用さを持ってほしいなと思う。 本来ならばこういうところは"不器用さ"と表現するところなのだけど、 宮澤の場合は色々出来ること=不器用なので、敢えて"器用さ"としておく。 本人はそんなに色々出来ているつもりはないのかもしれない。 サッカー選手に限らずそういう人はいるのだけど、その人の出来る範囲が広くて、 出来ているつもりがなくても"出来てしまう"のだ。 その人にとっては何とかかんとかやってみて結果を出しているにすぎない。 すごいねって言われても、本人は出来ることをやっているだけですごいと感じていない。 "出来てしまう"なんて嫌味に聞こえるかもしれないけれど、 人の器量は平等ではないので怒らないであげてほしい。本来比べられないもの。 特別それが才能というわけではない。 出来るようにするための考え方や選択肢、経験や視野によってつくり上げられる努力だ。 それ以外のセンスでやってしまっているところは才能だと思うけど。 頭が良いので選択肢が多すぎる。けれどその中で瞬時に良い選択が出来てしまう。 出来てしまうのだ。いや、これも嫌味ではなく。 しかも正確な方やみんなが考える方ばかりではなく"面白い方"を選択することもあって、 そういう時は「あぁやっぱり天才だな」としみじみ感じる。 宮澤は頑張っている。本当によく頑張っているよ。 全体の中のひとりと考えると物足りなく感じることもあるだろうけど、 見方を変えると宮澤の良いところ、たくさん見つかるものね。
posted by ひとみ |23:52 | 選手戯言 | コメント(4) | トラックバック(0)