コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2012年08月19日

"代表好き"層をあきらめない

日本代表を見たいと思ってスタジアムへ足を運ぶ人は
代表の何が良くて行動を起こすんだろう。
なんてことを、先日からずっと考えている。
ミーハー層を否定するわけではなく、私が代表をどう思っているかもさておき
札幌ドームがほぼ満員になるだけの人たちの行動力をあきらめなければ、
コンサドーレの集客に繋げることができるんじゃないかなぁと。

コンサドーレの試合に誘って断られる理由のTOP3によくランクインするのは
「有名な選手がいないから」だ。私の周りの人たちの場合。
じゃあ有名な選手が来てくれればドームは満員になるかというと、実際はそうじゃない。
うちには超有名選手のゴンがいるし、ゴンとキングが一緒にメンバー入りしたこともあるけれど
それを理由にドームが満員になったことはない。
日本代表を多く抱えるチームがいつでもJのホーム試合をたくさんの人で埋めているかというと
そうでもない。チームや選手どうこうよりも、サポーターの熱さに支えられている部分が大きい。
ということは、「有名な選手がいるから見に行く」というのは言葉の表現であって
実は本質ではないのかもしれないなぁなんて思っている。

例えば、以前ウェディングドレスデザイナーの羽仁衣さんのインタビューを読んだ時に
こんなことが書かれていたのが印象に残っている。
「新婦さんが"ウエストにギャザーを入れてほしい"とオーダーする。
でも新婦さんの目的は"ギャザーを入れること"ではなく"ウエストをすっきり見せること"。
別の方法でウエストを細く見せることができれば、ギャザーは入れなくてもいいかもしれない。
それをお客さんの言葉から汲み取れるかどうかが大切」というお話(原文そのままではない)。
ウェディングドレスなんて特殊なものではなくても、社会人の普段のお仕事でもよくあることだ。
「ここは赤にしてほしい」と言われたとしても、その人は別に赤を望んでいるわけではなく、
明るい色や、全体を暖色系にしたいということが心の奥にあるかもしれない。
それを汲み取って提案できるかどうか。簡単ではないけれど、とても大切だ。

今までは、「有名な選手がいないから」と言う人たちに対して
うちには世代別代表が(最近は呼ばれないけど)たくさんいるのよ!オーストラリア代表もいるのよ!
という方向へオススメしていた。対戦相手の有名選手とか。でも、なんとなく反応はいまいち。
そういうことじゃないんだな。「有名な選手を見たい」っていうことは。

「有名な選手がいるから見に行く」という言葉の本質はなんだろう。
素晴らしいプレーを生で観たい、とか。
有名人を生で見たことを人に自慢したい、とか。
自分の住む町に有名人が来ると嬉しい、とか。

むむむ。難しい。けれどここを突き詰めていけば、答えは少しずつでも出るはずなんだ。

posted by ひとみ |23:51 | コンサ徒然 | コメント(6) | トラックバック(0)