コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2011年12月22日

J1へ連れて行ってくれた宮澤

今日家の設備の点検みたいなのがありチェックをする人が来たのだけど
うちに飾ってある入江の試合のマッチデイを見て「コンサドーレ好きなんですか」と言ったそう。
聞くとその人はもとは埼玉に住んでいて、浦和のサポーターだという。オォーッ!
そのマッチデイの表紙の主・宮澤のことは知らなかったけれど
「コンサドーレのユニフォームかっこいいですよね」と言われたというのでまぁ許す。
試合の話や選手の話など、もちろんお仕事しつつだけれど色々話したみたい。
全然知らない人とこうしてサッカーの話ができるというのは楽しいなぁ。
応援しているチームが違っても、サポーターとして共通の部分があったりもするのが面白い。


「サポーターの皆さんを、もう一度J1へ連れて行きます」と宮澤裕樹は言った。

今季一年ずっと流れていたラジオCMの中で。
CMなので台詞の可能性は高いのだけど、なんとなく、宮澤の本音のように感じていた。
昨季の順位は19チーム中13位。
今季の成績を期待してくれる解説者はいなかった(ののでさえ厳しいと思っていたという)。
いくらチームの目標といえど、シーズンはじめに「J1へ連れて行く」と言い切るのはすごい。
前回のJ1は宮澤が加入した年だったので、「連れて行く」のとはちょっと違う。
(それでもインタビューでは「降格させてしまった」とあり、当事者意識はあったのだなぁと思う。)
今は自分もチームに関わっている意識があるんだろう。
選手にこちらから「J1へ連れて行って」と言うことは無い。だからこそこの言葉が嬉しい。
連れて行く、だもの。それは自分の目標ではなく、"約束"だったのだから。

個人的には、宮澤が変わったと感じたのは、今季ではなく背番号10になった昨季だった。
背番号11になった時も驚いたけれど、更に10になった時はチームからの期待を感じた。
一番チームからの期待を感じていたのは宮澤本人だったと思うけど。

コメントひとつとっても、意識が"チーム中心"になっていると思った。
自分よりもチームとしてどうあるべきか、どういうプレーをすべきか。
そういった考え方をするようになることで、
自然とチームの中心選手という意識も芽生えていったのではないだろうか。

ただでさえ天才なわけで周囲からの期待は大きい。
その上10番になると、自然ともっともっと期待が大きくなっていく。
「10番がその活躍では物足りない」
サッカーサポーターの中にある背番号10というイメージはそれはそれは大きなもので。
本人がどれだけ頑張っていても、成長していても
多くの人はつい背番号10というフィルターを通して宮澤を見ていただろうなと想像する。
「期待しているからこそ」というもっともらしい理由をつけて批判されることもあった。
宮澤のプレーが良くないように見えた時、すぐに宮澤のせいと決めつけてしまう。
見ているこちらにも責任があるのではないか、とちょっとでも思ってもらえたら
宮澤の評価はもっともっと高くなっていたはず。

天才の素晴らしさはそう簡単にわかるものじゃないのかもしれない。
などと思ってきたこともあったのだけど、今季は少しはわかってもらえたんじゃないかな。
試合前、ピッチ練習の時に「俺らの10番」と歌うとすぐに応えてくれる。
コンサドーレを、サポーターを大好きでいてくれる選手。
そういうところはあまり出さないけれど、しっかり知っているからね。

posted by ひとみ |22:01 | 選手戯言 | コメント(9) | トラックバック(0)