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2018年11月18日

Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法を読む。

>広島サポは今何を思う…

 Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法
 城福浩 株式会社カンゼン \1,600+税

 金曜日が通院日だったのでヒマ潰しにと思って持っていったらあまりに待たされて読破した(汗)。城福さんは今はサンフレッチェ広島を率いているが、この本が世に出た当時はヴァンフォーレ甲府を率いていた。現役監督が本を出したというのはなかなか珍しいのでは。

 エピソードはFC東京を率いていた時のものが中心なので古いといえば古い。監督が新しくなる場合、気心の知れたコーチとセットになる場合が多い。例えばスカウティングでは専門のスタッフが就くというのは割とイメージしやすいが、試合中にもコーチの存在が欠かせない、監督業は1人ではできないというのを改めて知った。

 今は可変システムというのが書籍でも出ているし、可視化されてもいる。システム構築に当たっては守備から考えるタイプと攻撃から考えるタイプがあって、ミシャは間違いなく後者で城福さんも攻撃から考えると著書にはある。まあ、今の広島が果たしてそうなのかというとどうなのかなと思わないでもないけど…。

 ただ、グッときたのは
 誰が「裏」を狙い、誰が「時間」を作り、誰が「幅」を取るか という文章。

 チームが勝つためにどうするかというのがテーマにあり、帯にも監督の立場で見る“現場のリアル”とあるのでピッチ上で起こることを中心に書かれているが、戦術厨的な視点のものもけっこうあるので、そっち方面が好きな方にも満足してもらえると思う。11人、あるいはサブメンバーを含めた18人を選ぶという作業は、外す選手を決めることでもあるのですという言葉に監督の考えが凝縮されている。

 この本はミシャコンサになった今だからこそ読む意味や価値がある。

 今野のCBコンバートにまつわるエピソードといったチームをさらに1段階引き上げようとするプロセスをミシャコンサと照らし合わせながら読むと面白いと思う。帯には「補強とは、一刻を争う情報戦の世界」とか「選手が立ち返る場所“スタンダード”を示す」とかそそるフレーズもある。練習見学ができる方はこの本を読んで宮の沢でのミシャコンサの“息遣い”を感じられたらと思う。

posted by フラッ太 |12:30 | 書籍紹介 | コメント(0) | トラックバック(0)