2018年12月30日
“激流”の中で。
>Just like a rolling stone... J1とJ2の違いを端的に表すならJ1は激流、J2は濁流だと思っている。もっとも、前年4位だったクラブが翌年には降格することもあることからJ1も濁流と言えなくもないけど…。ミシャコンサの躍進はいろいろなメディアで紹介されているし、戦術的にもミシャが繋ぎ一辺倒じゃなくて時にはロングボールも織り交ぜるなど若干のアレンジを加えてきているってのは今年のメンツからも窺える。 それとは別に、今のコンサの強みは何だろう?と考えてみるとそれはブレないことにある。それは単にミシャコンサがブレずに攻撃的な姿勢を崩さなかったというだけにとどまらず、ノノ社長がたとえ一時はJ2に落ちてでもとミシャに白羽の矢を立てて堅守で残留という路線から攻めて勝つサッカーに方針転換したこと。強化部もミシャコンサに合いそうな選手を補強し、選手もミシャ式に適応しようと歯を食いしばり、ノノ社長の口車に乗せられたサポもミシャコンサを信じて応援し続けた。 要は今年の4位という成績は現場も会社もサポも みんなが同じ方向を向いてブレることがなかった、まとまっていたからこそ可能にした。 来シーズンへの補強も都倉をセレッソに抜かれたものの、鈴木武蔵が長崎から加わり数字上は都倉のゴール数を埋めることができた。三好は横浜FMに再レンタルされたが、京都から岩崎が加入するしアンデルソン・ロペスも完全移籍なので三好の抜けたシャドーも競争必至。 左サイドは仙台から中野が加わるし、右サイドはルーカス・フェルナンデスが獲得濃厚といつになく獲る動きが早くかつ活発。中野の獲得に関してはノノ社長が報道に上がる前にバラしちゃうあざとさで、他のクラブからすれば汚いなさすが野々村きたないとか言われそうなくらいにイケイケの補強なので勝ち組の1つに数えられそう。 ぶっちゃけ、他所からすれば さっぽこのくせになまいきだというのが偽らざる心境ではないかと思う。 都倉の移籍はかなりショックで、オナイウとか鈴木武蔵あたり獲れればいいけどなあ…とサポが思っていた矢先にすかさずオファーして話をまとめた。FC東京の小川の獲得こそ失敗したものの仙台の中野など「そこ狙うのかよ!」という周到なリストアップで補強している。 孔明さんのブログで剛蔵さんがコメントしているように、一言に補強と言っても“完成品”ではなく磨けば光る素材を集めてきている。駒井や完成品になりつつあるチャナティップなど可能な限り完全移籍させてはいるけどね。それはミシャという素材を活かせる監督がいるからであり、ノノ社長も完成品を抜かれたら育てていくという方針があればこそ。このへんからも現場とフロントとの意思疎通が上手くいっているように思う。 IN&OUTに関して心配なのはベテランとされる選手の契約満了や移籍が多いことと、現状でも薄いとされるCBの補強が未だにないこと。ただ、CBはJ全体でも争奪戦でミシャ式で求められるCBのタスクはやや特殊とされていることもあり敢えて獲らない方向で動いているように思う。継続してユースからCBをトップ昇格させているし、進藤がスタメンをガッチリ確保したことで中村や濱にもチャンスは巡ってくるだろうし。 今年から来季にかけてのキーワードは“加速”とみる。 年齢構成的にもバランスが取れてきたしどうせ即戦力のCBが獲れないなら…と世代交代、大げさに言うなら血の入れ替えを加速させてよりミシャコンサに合った選手を増やしていく。兵藤の移籍は確かに痛い。だが、そろそろベテランに叱ってもらおうってのは卒業せにゃならんのではないか?宮澤は名実共に札幌のバンディエラにふさわしい存在だし、荒野はユース組最年長でもう25歳。 この前のB型会で「今でこそ宮澤は認められているけど叩かれた時期長かったよね」「荒野も同じ道通ってるよね」という話が出た。菅は終盤には高さのないのを狙われていた印象があるが、それでもミシャは我慢して使い続けた。深井さんに代わって出ることの多かった荒野にもそういうところがあるように思う。 世代交代と同時に競争も加速する。中野が入ったことで菅もスタメンの座は安泰ではなくなるだろうし、荒野も中原の復帰で否応なく競争する立場に置かれる。“中原待望論”がどこまでサポの間で盛り上がっているかはわからないけど荒野とはまたタイプの違う中原が加わる。復帰の話はミシャコンサで使えると判断されたから。実際、長崎では活躍していたし状況としてはイーブンに近いと思う。 ハードロックジャパンとのトップパートナー締結などクラブの規模を大きくしていく動きも加速していく。スカパー時代からDAZN時代になってビッグマネーの傾斜配分も加速していく…アカン、ちっともまとまらんわ。ただ、加速に関して言えるのはこちらが思っている以上にノノ社長は加速の度合いを強めているし、思っている以上に周りが激流で加速していかないとあっという間に流されてしまう。一歩一歩踏みしめてってのは必要なことだけど、そればかりに意識を向けてはいられないってことかな。
こっちでも寒波襲来でこれから雪かき。休みは今日で終わりで年末年始はしっかり仕事。今年は転職して更新のペースがかなり鈍ったこともあるけど、もうちょっとカッチリ、キッチリと書き込みたかったかな。B型って凝り性なのよね…。書いている間にルーカス・フェルナンデスの加入も決まったようなのでIN&OUTはひと段落といった感じかな。新しい景色もだけど楽しい時間も増えていったらいいよねってことで…。
posted by フラッ太 |16:15 | ちょっとカタい話 | コメント(6) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:“激流”の中で。
なかなか他のブログで書かれていなかったのが、フラッ太さんの書かれている、ミシャサッカーにあったCBの補強だと思います。ミシャ監督がブラボーと言っている左CBの福森のクロスに、右CBの進藤が突っ込んでくるようなサッカーにあうCB。もう一人のCBは、コンサドーレなら宮澤選手、浦和なら阿部選手のような、視野が広く、危機察知能力が高く、パスが正確なタイプだと思います。補強のポイントは、どちらのタイプをとるにしても、若いこと。左右のCBに関しては、サイドバックのように開いた位置から、縦へのパスと逆サイドへのサイドチェンジができる技術と180以上の身長だと思います。だから、小川選手は、とても欲しかった。ミシャサッカーに走らないという選択は、ないので、小川選手のような速さもある選手が欲しいですね。また、進藤選手はクロスに対しての上がりや、パス交換に絡みながら上がることは素晴らしいのですが、パスとサイドチェンジは物足りなさを感じます。今のコンサドーレの最大の問題は、宮澤選手の代わりがいないことだと思っています。
来季、速い選手が増え、ショットガンフォーメーションからのワクワクするような攻撃的サッカーが見たいですね。
posted by まさひろ| 2018-12-30 17:35
Re:“激流”の中で。
10番がCBなんて如何にもウチを象徴するみたいで面白いんですが、ショーゴが納まる可能性がなくもないかな。
サイド要員には全員伸びてもらいたいです、何時持っていかれるか分かんないもん、チャナ。
アタシとしちゃ9番よりひょーさん、ショックというか悲しい。ショーゴ待ちだったんですかね。ショーゴ推しなんだけど俺こんなにひょーさん好きだったっけみたいな。
いつまでもベテラン頼み駄目は同感ですが、国見→早稲田とか王道の人に1人くらい居て欲しいんですよね。
とはいえ、最大限の補強成功とは思います。
posted by owls| 2018-12-30 17:54
Re:“激流”の中で。
年末年始のお仕事お疲れ様です。
ようやく2019のコンサの姿が見えてきてホッとしますねー。
さらなる新しい景色を見に行きましょう!
さて選手にb型は増えてますでしょうか。
楽しみです!
posted by hana| 2018-12-30 20:13
Re:“激流”の中で。
あ,ワシもしょごたん推し。(^^)
owlsさんも書かれていますがしょごたんはCBもこなせるボランチ。すなわちミヤザーのバックアップ要員にしょごたんを戻したのでは,と思っています。
コンサドーレtype Bとしては6番と9番が居なくなったけど,武蔵と岩崎が加入するからプラマイゼロですよね。
posted by ○た | 2018-12-30 21:14
Re:“激流”の中で。
TVで、あるサポーターの方が「中小企業は社長で決まる」と言ってましたが、思わず膝を叩きました。就任間もない頃は、朝のワイドショーを各局ハシゴしてましたしね。物の本によると、ミシャを引っ張って来たのも、このままだと選手が居てくれなくなるかも、という危機感があったからだとか。不満までは行かなくても、そんな声が選手たちから漏れていたらしいです(プロになるくらいだから、ボールをいじりたい手合いばっかりですしね)。
野々村社長は経営戦略を描け、実行出来る人で、世が世なら信長相手にチャンバラやってたかもw
野々村芳和(スペース)アジア戦略でググったら、経済誌のダイヤモンドに行き着いたのには、ビックリでした。
posted by 蹴球素人| 2018-12-31 11:43
Re:“激流”の中で。のお返事。
>まさひろさんへ
三浦コンサでCBを4枚並べたDFラインで「SBは上がるの禁止!」というのがありましたが
ミシャコンサはあれとは逆の意味で“SB的なCB”が求められます。
CBとしての強さも当然に求められますから育てたほうが近道なのかもしれません。
>ショットガンフォーメーションからのワクワクするような攻撃的サッカーが見たい
またマニアックなw。
ドリブラーを固めたバンチフォーメーションでキリキリ舞いってのも捨てがたいです。
>owlsさんへ
チャナの国内移籍は全力で阻止するでしょうが
海外移籍となると長いこと引き留めるのは難しいでしょうね。
お目付け役のポジションはいてほしい気はしますね。
それも含めて宮澤にはさらなる成長を期待します!
>hanaさんへ
前目の選手はだいぶ補強できたのでワクワク感あります。
殴り合い上等!な試合が増えるでしょうね。
>〇たさんへ
宮澤のバックアップは中原くらいしかできないでしょうね。
もっとも、あくまでバックアップにとどまるでしょうが…。
中原にはピシッとしたパスがどれだけ出せるかに期待したいです。
つーか、すでにB型かどうかチェック済みとはw。
>蹴球素人さんへ
現場を知っている社長でブレないビジョンを持っている上に金引っ張ってきてサポの心をも掴む。総監督と営業部長まで兼ねるんですからそりゃ羨ましがられるのも道理ですなw。
「チームを強くするには金が要る」のは現実としてありますが、その前の考え方として「クラブを大きくするためにチームを強くする」。プロスポーツをビジネスとしてとらえているのが一番の違いでしょうね。
posted by フラッ太| 2019-01-02 23:45