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2014年07月25日

第22節VS大分・アフターインプレッション。~緩んだ原因は?~

 全体の感想としては思ったよりも大分に攻め込まれたし、思ったよりも小野に依存してはいなかったといった感じ。ただ、宮澤の気迫がスゴいことになっていた。攻めっ気たっぷりの宮澤は久々に観た気がする。積極的にシュートも撃ってたし。コンサのゴールは荒野が高い位置で奪ってウッチーにスルーパス、中に入れたところを宮澤と正に流れるような攻撃。しかし、その後は実にまったりとした緩い時間帯が続いた。なぜ、このような緩い時間帯ができてしまったのか?

 答えは実に簡単でそれが財前流だから。

 じっくりポゼッションして…というのを財前コンサはずっとやってきたが、そもそも論として
 畳みかける攻撃なんて今までやったことあったっけ?

 三浦コンサにしても、石崎コンサにしても1点取った後にもう1段ギアを上げて積極的に点を取りに行く、一気に畳みかける試合というのがどれほどあったかなあ、と。財前コンサにしても大量点を取った試合はそう多くない。水戸戦は4-0だけど、あれは1点取った後にすぐCKで追加点が入ったから水戸が攻めに出ざるを得なくなった。わざわざ自分から畳みかける必要がなくなった試合で、じっくりハメてやればいいよっていう展開になった。もっとも、あの試合は前半にドフリーの場面を決められていたら負けていた、結果オーライだったが。

 '12コンサはJ1でいいだけタコ殴りに遭った。その経験からすると、怯んだ相手に立ち直らせるきっかけを与えないうちに追加点を取ることができるのがJ1の強さであって、たとえ点が獲れなくても攻め続けること、攻撃で圧力をかけ続けることができるから上で戦えるんだと思う。その意味であの時間帯は怖さを感じなかった。怖さを与えるようなカードの切り方もなかった。というより、あえてしないのが財前流なんだと思うし、財前コンサに限らずある意味コンサがずっと保ってきたスタイルなのかも知れない。もちろん、戦術だけじゃなくてそうした駒を揃える力があるかというクラブの地力も問われてくるけれど…。

 田坂監督もセットしていれば(守備は)大丈夫と言っていたし、我慢できる手応えはあったんだと思う。その手応えの理由になるかはわからないけど、大分サイドの読みとして小野がフルタイム出ることはないというのがあったと思う。小野がいる間は0-1でも許容範囲、逆にそこで耐えることができれば勝負になるというのがあったのでは。

 攻撃に舵を切らないカードの切り方もさることながら、ラドンチッチにヘッドでやられる伏線は後半開始時からあった。そこに手を打たなかったのは疑問。右サイドでやられすぎ。右サイドで防げずに逆サイドに振られて…なんてのもあったし、左サイドで奈良がラドンチッチと競ったあとにカズゥがフォローできていたのと比べると違いは明らか。
 後半開始時に3本も競り負けて金山が何度も弾いていたことを思えば、ラドンチッチを完封するのは不可能。クロスを上げさせない、競り負けても楽には撃たせないという考えになるはず。土岐田が下がった時はホッとしたけど、その後に為田にシュート撃たれた時には「河合を下げろよ!」と思わずにはいられなかった。全体を通してクロスの前の守備が甘かった。これは大きな反省材料。

 小野OUT都倉INは予定通りだっただろう。長崎戦では都倉が抜け出して…というのもあったし、内村の代わりとまでは行かなくても抜け出せてかつ前線からの守備もとなるとアリかな、と。ただ、その後の交代選手の選択が不可解だった。ウッチーOUTはないだろ!フルタイム動けるなら内村を残しておいた方が大分守備陣にはイヤだったはず。わざわざ宮澤を左SHに残して謙伍と同ポジションで交代ってのも不可解。それに、守備固めで上拓を入れる選択肢があるならなぜ為田のシュートの時点でテコ入れしなかったんだ!河合の出来よりもそこに腹が立った。やらせないっていう選択肢を採ること自体はアリ。それなら、まず手当てすべきはあの位置の守備のケアだったはず。

 攻撃的に行けなかったのはあるいはコマ不足ってのもあるのかもしれない。榊あたりがいればそのまま小野と交代でってのはあったかも。前俊トップで宮澤そのまま、ウッチー左SHは…守備かキツいかな?ここで謙伍が攻撃的に使われないのは謙伍がそういう風に財前監督に思われているんだろうなあ。
 ただ、ひいき目抜きにしても宮澤の出来は良かった。行く時か守る時か迷う時に基準となれる選手だと思う。そうなるとトップ下ではちょっと重心が前に傾きすぎかな。小野と宮澤、カズゥのトライアングルで小野と宮澤がCHならそれほど重心は偏らずに済むと思うんだが、まあこれは戦術厨の妄想ってことで。

 良くも悪くも財前コンサらしい試合であったと思う。

posted by フラッ太 |21:10 | アフターインプレッション | コメント(0) | トラックバック(0)

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