2015年07月29日
夏がくれば思い出す
夏といえば甲子園。正式には全国高等学校野球選手権大会。 そして道民の多くが思い出すのは駒大苫小牧の夏2連覇からの準優勝。 駒大苫小牧高校内ホールでの応援風景 (準優勝の年) まず夏の連覇そのものが非常に難しいのです。 なぜなら3年生が引退し翌年のチーム編成が大きく変わるからです。 春夏連覇は、春に優勝すれば同じチーム編成+新入生で夏のチームを組むので 夏連覇よりも実現の可能性が高いわけです。 ※ 春連覇については、ややこしくなるのでここでは書きません (笑) 夏連覇の記録をみますと・・・ 大正10~11年 和歌山中 (現在の県立桐蔭高校) 昭和4~5年 広島商 昭和14~15年 海草中 (現在の県立向陽高校) 昭和22~23年 小 倉 平成16~17年 駒大苫小牧 何が凄いかって まずは、昭和23年以降1度も達成されなかった夏の連覇を成し遂げた点。 もちろん木製バットの時代です。ランナーが出たら送りバント。 ツーアウト以外で3塁ランナーがいたら、大体はスクイズを考える、そんな時代から 一気にタイムワープした平成16年では金属バットを振り回し まともにミートすればホームランになるような選手が続々と出現し 投げては140km台の剛速球に高速スライダーで打者を牛耳るピッチャーがいて とにかく昭和20年代とは全てにおいてレベルが上がっている中での夏連覇です。 もう1つは大会出場校の数です。 和歌山中 ⇒ 2年とも17校 広島商 ⇒ 2年とも22校 海草中 ⇒ 2年とも22校 小 倉 ⇒ 19校・23校 そして・・・ 駒大苫小牧 ⇒ 2年とも49校 ただし、小倉の2年目は5回勝って優勝しており 駒大苫小牧も同様に5回なので、出場校の数が多いから!は、やや弱いかな (笑) 〔初優勝し帰道凱旋の駒大苫小牧 ⇒ 新千歳空港にて〕 さて今年の夏の甲子園出場校は 残すところ大阪と愛知のみで、それ以外は既に代表校が決まっていますね。 ザッとみて強そうな学校は、北からいくと・・・ 仙台育英、作新学院、早稲田実、東海大相模、敦賀気比あたりかな。 完璧な東高西低ですね~。 ちなみに大阪桐蔭は府予選の準々決勝で姿を消しています。 北海道代表はどうかというと まず北海高校。これはザッとみて強そうな学校に入れてもいいかなぁというレベル。 しかしこのチーム、道内では走攻守に隙がなく更に好投手を擁し 盤石な勝ち方で全国大会出場を決めても いざ甲子園に登場すると、別のチームか!?と言いたくなるような場合もあり 実際のところ、どうなるか分からないですね。 選抜で東海大四が準優勝しているので、全国制覇する可能性はあると思います。 白樺学園高校に関しては対戦相手に恵まれれば1つ2つ勝つと思います。 過去に2度、夏の甲子園を経験していますが 初出場の平成18年は強豪の高知商とぶつかり一時は4点リードしたけど逆転負け。 2度目の出場を果たした平成23年は初戦で鳥取商を延長の末に下し初勝利。 2回戦では強豪の智弁和歌山を相手に満塁ホームランで同点に追いつき 8回と10回に勝ち越し点を入れたものの最後はエラーで逆転サヨナラ負け。 しかし強豪相手でも互角に戦うところは、さすがスポーツ校だなぁ~と感心します。 でも北北海道のチームは大雑把な試合をする傾向があり (序盤にノーアウト3塁などの大チャンスがあっても監督は 『とりあえず打て』 的な指示を出し、結局3者が凡退して無得点とか) ボールを最後まで見ずにバット振り回し、やたら三振が多いとか 相手よりヒットを多く打っているのに勝てないようなパターンが目立ちます。 甲子園では最初から大物プレイヤーが牽引して優勝する高校も多いけど 試合を重ねるに連れ、進化・成長しながら勝ち上がっていくチームもあります。 駒大苫小牧の初優勝や今春の東海大四なんかは、まさにそのパターンでしょう。 北海道代表の2校にはそうなることを期待したいと思います。
posted by hiroki |20:23 | 高校野球 |