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2007年02月22日
昔,サッポロビールもシェアトップという時代もありました。といって高度成長期前くらいまでですが。 戦前のことは分かりませんが(いや戦後のことだってほとんど知りませんが),戦後すぐくらいのビール会社は,「大日本麦酒」「麒麟麦酒」の2社でした。 シェアは, 大日本麦種 75% キリン麦酒 25% くらいだったようです。 その後GHQによる財閥解体の流れの中で,大日本麦酒も解体されることになり,現在の「サッポロビール」と「アサヒビール」に折半されることになります。 で, サッポロ 38% アサヒ 37% キリン 25% サッポロビールの最盛期です。
昭和30年代になるとビールの消費量が上がり,それに応じてキリンが積極的な設備増強をし,その間アサヒとサッポロが足の引っ張り合いをしていたこともあって,それ以降のビールはキリンのほぼ独占状態になります。 サッポロはアサヒとの足の引っ張り合いに勝ちはしました。勝負に勝って試合に負けた,の典型ですが,これが後々の伏線になったような気もします。 キリンがシェアを握った以降,ビールには税金がからむこともあり,健全な市場の育成よりも統制経済を国が選んだこともあり,ビール市場は硬直します。批判が出てくれば,キリンのシェアを下げるなんてことまで,国とキリンで決めたりする始末です。 その結果,昭和50年から昭和60年にかけてのビールのシェアは, キリン 60% → 50% サッポロ 20% → 20% アサヒ 10%強→ 20% サントリー 10%弱→ 10% という状況です。 この辺の動きに,すでに今の状況の気配が出てきますが,キリンが批判をかわすためにシェアを下げたときにそれを喰ったのがアサヒです。 スーパードライのヒットに由来するものでしたが,その後の各種規制緩和,ビール自由価格宣言,販売店による価格の決定などもあり,決定的にサッポロは落ちていきます。 これはもうアサヒビールを舐めていたとしか思えません。 前に一度勝った相手だし,実際の味だってたいして変わりません。 しかしながら,結果的にスーパードライの成功でアサヒはビールを消費者にどうやってうまく売るかを学び,また効率的な経営に展開していくのですが,サッポロビールはなにも得てはいません。 結局,最初の競争で多くを学んだアサヒはその後も連戦連勝,トップの意地もあり食らいつくキリン,なんとなく負け続け意気の上がらないサッポロとサントリーという構図になってしまいます。 現在のシェアは, アサヒビール 38.8% キリンビール 35.7% サッポロビール 14.2% サントリー 10.5% 実際はアサヒもスーパードライ頼みで次の手がないとか,発泡酒の出遅れなど致命的な失敗を繰り返しますが,他社がそれ以上の失敗をしたこともあってのこの状況です。 ですので,サッポロビールだって目が覚めれば十分挽回できるはず・・・なのですが。。。いまのところ正直あんまり期待はできません。 かならずしもシェアトップをとることが正義ではありませんが,市場で競争をしている以上はこのままではいけないはずです。 買収騒動を期に,サッポロビールが何らかの変化を見せてくれることを,長い間サッポロビールを愛してきた身としては期待します。
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