2006年08月01日

驚きのニュース

「Wiiは4000万台、PS3は7100万台」―野村證券・桜井氏 

タイトルを読んだ瞬間,お茶を吹き出しそうになったニュースです。
ここ1~2年に限っては任天堂の圧勝を予想している身としては見逃せません。
ハードコアゲーマーwなんて,今さらどれだけいるんだか。

この手のアナリストの分析はたいてい当たらないんだけど,世間がどう見ているのかという参考くらいにはならないこともありません。
SONY信仰はまだまだ強いのでしょうか。

現状SONYはこれ以上落ちようがないところまで落ちてリストラ真っ最中なので,PS3の売り上げがどうであろうとも,本業の家電である程度収益は改善するでしょう。PS3は初期の設備投資が大きい分だけ,収益に対する寄与は少ないはずですしね。
なんだかんだと7100万台も売れるんなら,有望株に化けますが,さてどうですかね。。売れたにしても何年かかることか。
「PS3の販売が不振」というのも想像しにくくはありますが,PSPはしっかりとこけてますので,無いともいえません。
その分株価もなんとなく様子見な感じで,小動きに終始しています。

対して任天堂は,すでにDSが爆発的なヒット。それに加えてWiiも前評判の段階では概ね好評の様子です。
ある程度の利益はすでに確保して,Wiiの売り上げ次第でさらに上積みがあるかどうか。
株価も当然のようにこの辺を織り込み済みで,1年でほぼ倍になってしまいました。

今後もこの調子で行けそうだとの安心感で任天堂を買うか,収益改善と数年後にPS3の効果が出てくるのを期待して一発SONYにかけるか,と思えばどちらも悪くない投資対象かもしれません。

個人的には任天堂です・・・が,もう上がっちゃったからなあ。。

そういえば,Wiiでは昔のファミコンとかゲームキューブとかができるはずですが,この辺のソフトが有望な資産に化けるとすると,おもしろいことになるかもしれません。


そうはいってもSONYはねえ。。。

SCE社長が自分で言っていますが,ゲーム機の寿命は5年くらい。
PSが1995年,PS2が2000年,PS3は2006年見込みでほぼこの通り。

PS3の寿命も5年としたら,あの価格では1~2年普及は遅れるでしょう。とすると余命は3年あまりです。
当然,発売直後からある程度以上にヒットした今までのPSシリーズみたいな大もうけは期待できず,さらに普及するような頃には次世代機の話題が出てきてたり,して買い控えられちゃう,なんてことだって十分あるわけで。

ついでにもうちょっとPS3の不安材料。
PS3には,PS2がほぼまるまる入っています。
PS2でPSをエミュレートしたようにPS3でPS2をソフトでエミュレートしようとしたのに,開発が上手くいかず結局ハードをまるまる搭載することで解決しました。当然その分が値段に跳ね返っていますのであの値段です。
エミュレータの開発はそのまま続いていますので,完成し次第PS2部分を取っ払った廉価版が出ることはほぼ間違いありません。

PS3は値段が高いことで敬遠されると思うので,廉価版の発売はできるだけ急ぎたいところ。そうすると当然のように不具合が出たり,下手したら「新型PS3では,一部PS/PS2のゲームは動きません。」なんて注意書きを付けて出しかねません。

例えばPSPで似たようなことをしていて,こちらではファームをアップデートすることで不具合を解消していってはいますが,その結果PSPではファームのバージョンがVer.1.0・1.5・1.51・1.52・2.0・2.01・2.1・2.5・2.6とたくさん出てしまいました。
すべて上位互換なら良いのですが,昔できたことが最新ファームではできなくなっていたりするのがまた困ったことで・・・
結局,PSPはなんとなくマニアむけな空気がひろがり,DSに大きく水をあけられる結果となりました(こればかりが原因でもないでしょうが)。

PSPでの失敗を経験にしていればいいのですが,どうもそんな感じは聞こえてきませんし,同様の失敗を繰り返す気がしてなりません。

ということで,

Wiiがはるか昔の資産で成功しそうなのに対し,PS3はちょっと前の資産に足を引っ張られ自滅,PSの復活には10年かかる。ただしSONY本体にはたいした影響はなし,が私の予想です。

10年後に当たってたら威張ろう。

posted by cudos |19:32 | 応援ファンド | コメント(2) | トラックバック(1)

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SONYに暗雲・・・ 【】

ソニーに対する投資判断が一気に奈落の底へ ずいぶんとショッキングなタイトルを付けられたものです。 そもそもSONYの投資格付けを最上位の「1」にしてあったことが驚きですが,一気に最下層まで落とすというのもちょっとやりすぎな気はします。 たしかに欲しいSONY製品があるかというと無いですけど,ヒットがなければ儲からないという体制からは抜け出ているはずなので,株価5000円から下は限定的ではないかと思います。 今日の終値では4940円。ネタとしては楽しませてくれそうです。

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Re:驚きのニュース

確かに任天堂は復活の兆しがありますね。ただ・・ネタ切れで沈没しそうな気がします。
SONYはPS3コケルでしょうね。FF/ドラクエ人気にあやかったとしても危なそう。

posted by カイン| 2006-08-04 01:02

Re:驚きのニュース

ネタ切れするかなあ。。
DSが出たときは,GBAで大体やり尽くし。ミクロなんて出しているのがその証拠。
なんて思ってたんですが,意外なところに新しい市場を開拓していったような気がします。

任天堂にどれくらいネタが隠されてるか分かりませんが,ぶっちゃけハードなんて5年も保てば十分なわけで,1年は新商品効果,あと1~2年をファミコンとかスーファミでいければ,残りは2年余りです。
これくらいならマリオとどうぶつの森とスマッシュブラザース,それに未知の新商品でいけ・・・ないかな?

それより任天堂の問題は,任天堂以外のソフトメーカーがサッパリってとこなんですよね。
シェアを握れればこの辺も解決されて,ネタ切れは起こらない,と踏んでいますが,さてさて。

SONYは・・・ねえ。。。どうする気なんだろう。。。

posted by エオル| 2006-08-08 09:00

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