2016年06月21日
ドームの少年たち
13日の試合は、月曜ナイトゲームということで、 普段、なかなか試合に来られないサッカー少年たちもたくさんドームに来ていたようだった。 私たちがいつも座っている席の後ろにも、そんなサッカー少年たちがいて、 終始大きな声でチャントを歌い、声援を送っていたのだ。 勝利の笛の後、前の方に出て来た少年たちは、 大きな声で 「都倉選手~~~!!」と呼び、 「マセード選手~~!!」と叫び、 選手が手を上げて応えてくれようものなら、 「やった~!明日自慢できる!!」と大喜びだった。 見ると手には「マッチデイプログラム」の選手紹介ページが握られており、 そうか、この子たちは、選手ひとりひとりの名前を覚えるほどには、試合に来られないのだなと思った。 そして、「呼び捨て」にせず、「○○選手~!」と呼ぶ、そのことに、サッカーをする少年たちの日常が垣間見られたような気がした。 19日の試合。 試合中は気づかなかったのだけれど、 選手たちが場内を挨拶して周るときに、 どっと前に出て来た少年たちがいた。 「一番前に来ても良いよ」と言ったのだけれど、遠慮したのだろう、私たちの後ろから選手たちの様子を見ていた。 選手たちが私たちの前を過ぎて、ゴール裏に向かったとき、 「『ススキノ』やりたいんだよな」とひとりの少年がつぶやいた。 選手たちがゴール裏で肩を組んだとき、 後ろの少年たちも同じように肩を組み、 ♪す~すきのへいこう す~すきのへいこう~♪と始まると、 一緒に歌い揺れている。 2番が始まるとき、 後ろを振り向いて、いっちゃんが「跳ねるんだよ」と教えると、 とても良い笑顔で、少年たちも跳ね始めた。 そうか。君たちはこれがやりたかったのか。。。 なんとも微笑ましいひとときだった。 ドームの中で出会うこんな少年たちが、 いつか、コンサドーレの選手になり、サポーターになり、 コンサドーレの未来を作り出して行くのだろう。 地元に愛するクラブがあるということは、本当に素敵なことなのだ。