2009年03月19日
<秋春制>やりたくないのではなく、できないのだという現実
もう、ずいぶん前に、サッカージャーナリストという人たちの、 中央思考について書いたことがあるが。 今日も、そのことを思い知らされる文章に出会った。 金子達仁氏のスポニチコラム [[「高温多湿でのサッカーこそが異常」|http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2009/03/post_1311.html ]] 金子氏は、秋春制導入に賛成のようだ。 最大の理由は表題の通り、「高温多湿では、上質のサッカーはできない」というもの。 彼が取材の中でそう思ったというのだから、反対する立場にない。 しかし、反対している私たち雪国の事情をまったく理解していないのは、 議論の前提として、ありあえないと思う。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ では、日本の寒さは世界的にも屈指の厳しさだろうか。 そんなこともない。明日のスコットランド、グラスゴーの気温は最高気温が10度、最低気温が2度だという。最高気温7度、最低気温1度が予想される札幌よりはいくぶん暖かいものの、それぞれ16度、8度が予想される山形よりは寒い。 では、スコットランドではいまサッカーをやっていないだろうか。観客は寒さを敬遠してテレビ観戦を決め込んでいるだろうか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 明日の気温を比べて、何かを言おうとするのは間違ってはいないか? こういう反論の仕方をしようとするのであれば、 1月の、2月の、平均気温、最高気温、最低気温を調べ、比較するのが当たり前なのではないか? 百歩譲って・・・ グラスゴーと札幌が同じ寒さだとして、 グラスゴーの人たちが我慢している寒さを札幌の人たちも我慢できるとしよう。 では、グラスゴーの年間降雪量はどれほどなのか? 札幌の、山形の年間降雪量はどれほどなのか? 調べたことがあるのだろうか? 新潟や山形や札幌や、秋春制に反対している「雪国」の人々は、 寒くてやれないと言っているわけではない。 雪が積もって、試合会場が使えない、練習場がない、と言っているのだ。 やりたくないのではなく、やれない現実を、少しも理解していない。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 暑さはサッカーの質を低下させる。退屈なサッカーは、観客をスタジアムから遠ざける。空虚なスタジアムは、人気の低下をさらに加速させる。 それでも、日本のサッカーは春夏開催に固執しなければならないのだろうか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 雪の中でのサッカーが質が高いといえるわけもなく。 凍った芝生の上でのサッカーはケガを多発させる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 資金面などでいま以上の苦労を背負い込むことになる北国のクラブの反発はわかる。だが、高温多湿な中でのサッカーこそが異常だという認識は、絶対に忘れないでいただきたい。 秋冬制に移行できない理由が資金面の問題でしかないのであれば、Jリーグは文化を語る資格を失うことになる。利潤を第一目的とした文化などありえないのだから。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 資金面の問題でしかないわけがない。 そう思っているのなら、それは思い違いもはなはだしい。 「北国」ではなく「雪国」の、 「クラブ」ではなく「愛する人々」が、 冬の開催は不可能だ、 弱者から楽しみを奪はないでくれ、 雪国だけに一方的に不公平を強いられるのは理不尽である、 と、声を上げていることを、 彼は知らないのか、知ろうとしないのか。 そして、 「Jリーグは文化を語る資格を失う」 チームが存続していくために、赤字を出さない健全経営をする必要があり、 そのためには最低限の利潤が必要なのであって、 有り余るほどの利潤を得ているチームが、Jリーグに何チームあると思うのだろう。 公金を入れていただいて、 緊縮財政を取り、 年俸の高い選手を切り、 ヴォランティアの力を借り、 サポーターも必死に協力して、 やっとチームが成り立っている現状。 何を語れば良いのか。。。 彼は同じコラムに <山形、富山の「熱」を 柿谷の「必至」をみたい>という文章を書いている。 そこには 山形のJ1昇格を迎えた喜び、 富山のJ参入の熱、 などが書かれており、 最後はこんな風にまとめられている。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ それにしても、日本各地でJリーグの開幕を待ちわびる人々がいることの、なんと素晴らしいことか。 かつて、日本の多くのサッカーファンは、日本代表という“ハレ”の日の試合しか知らなかった。日本代表は日本で最も人気があり、注目を集めるチームだった。それゆえ、W杯に出場することが、日本サッカー界にとっての死活問題であり続けてきた。 むろん、いまもその状況は続いている。ただ、日本代表がコケたら全部がコケる、という危うい状況からは、少しずつ遠ざかりつつあるようだ。WBCがコケても、日本のプロ野球はコケない。目指すは、そんなサッカー界の日常である。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 矛盾しないか? こういうサッカーの日常は、 「地域に根ざした我らのチーム」が日本中に生まれてくることから作り出されるのだ。 「自分たちのチームを愛すること」それがこの国のサッカー文化を作り上げていくのだ。 だからこそ、 私たちから愛するチームを奪うような制度を、 私たちは阻止したいのだ!
posted by No.1 代表:くー |15:43 | コメント(7) |
2009年03月19日
ノブリンの赤黒ユニナンバー143姿
鳥栖戦の勝利後、サポーター有志からノブリンに誕生日プレゼントとして、 「ナンバー143」の赤黒ユニフォームが贈られたという話は、 新聞にも書いてあったし、現地組のブログにも書かれていて、 なんて粋なプレゼントをするんだろう。。と感心していたのですが。 赤黒ユニのお姿は、翌日のニッカンにちらっと載っていただけ。 しかも、残念なことに、正面からの写真で、 ノブリンは胸のところに寄せ書きの色紙(こちらもサポ有志からのプレゼントだと思われます)を持っているので、 「ナンバー143」は確認出来ませんでした。 こちら↓ ところが、見つけましたよ!! 「143」の赤黒ユニを着たノブリンのお姿! ノブリンはもらったユニをその場で着てくれたようです。 贈ったサポも素敵なら、それを即着用したノブリンもまた素敵♪ そのお姿は・・・・ 「コンサドーレ札幌AWAY応援サイト★しょうゆもち」 こちらの観戦記の鳥栖戦のところ、5ページ目に出てきます。
posted by No.1 代表:くー |09:12 | コメント(0) |