2008年09月02日
今年はいつになく練習見学が多いのは・・
例年、練習見学は年に数回だった私が、 今年は、よく見学に行っている。 今までは「練習見学に行くぞ~!」と気負って出かけていたのだが、 なんだか今年は、「時間を過ごしに行く」という感じが強い。 練習を見ていてもちっとも楽しいとは感じずに、 なんだかイライラして帰って来た時代もあったから、 練習見学に行くときは、きちんと目的を持って、 それを果たしたら、さっさと帰って来るということが通常になっていた。 だから、 <なんとなく練習場の雰囲気を味わっているのが楽しい>いう感覚は、 自分にとってはけっこう新しい感覚だ。 選手たちひとりひとりに愛着を感じて、 チームの存在を大切に思っている自分がいる。 自分の暮らしの中にあたりまえに存在するコンサドーレ。 そんな感覚がだんだん強まっているのだと思う。 また、白恋のベンチに座って時間を過ごしたいなぁ・・・
posted by No.1 代表:くー |20:24 | コメント(6) |
2008年09月02日
アスリートの内面を垣間見る
ここ2日ほど、夢中になって本を読んでいた。
『夏から夏へ』佐藤多佳子
高校生の短距離走者を描いた『一瞬の風になれ』 で、吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞した作家「佐藤多佳子」が4継(100m×4リレー)の4人を取材して書いたスポーツドキュメンタリーだ。
北京オリンピックで4継が銅メダルをとった快挙に、沸き立っていたとき、 新聞の小さな広告を見つけて、買い求めたのだ。
7月30日発行だから、新刊なのだけれど、 話題になっていないのが不思議だ。
大阪世界陸上での話を中心に、 各選手の人となりや、競技者としてのおいたち、 練習のやり方、考え方など、 内面に迫っていて、 非常に興味深かった。
人間としての器の大きい朝原。
繊細と大胆が同居する末續。
分析力にすぐれ、クールそうで熱い高平。
エネルギッシュでお調子者の塚原。
さらに、この4人を支える補欠の小島。
彼らの1つに結ばれた心がよくわかる。
さらに4継でメダルをとるべく、重ねてきた「バトンタッチ」の、日本独特のやり方、また各選手の特徴を捉えた上での成熟具合など、 世界を戦うためには、 これほどの繊細な理論と実践の積み重ねが必要なのだと、改めて思った。
「トップに立つものは、 さらなる高みに行くために、 自分を越えなくてはならない。
だから、自分の限界を越える練習をする。
それ故、怪我や故障に常につきまとわれることになる。」
目からウロコの話だった。
『夏から夏へ』佐藤多佳子著 集英社
posted by consatai |11:00 | コメント(2) |