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2006年01月21日

あさのあつこ様、いつかはサッカー少年の話も書いてください

去年の夏の終わり、ふと立ち寄った本屋の店先で、私の視界に飛び込んできた文庫本がありました。
一人の少年が立っているだけの表紙絵でしたが、何かしら惹かれるものがあって、手にとって見ると、
帯に「これが児童文学か?」などというセンセーショナルなコピー。
著者は「あさのあつこ」著名は『バッテリー』。
Ⅰ~Ⅲまでの3冊を買い求め家に帰ったのですが・・・

はまりました!!
その日の夕方から、翌日の夕方まで、必要最低限の家事以外はすべて放棄して、
ただただこの本の世界に没頭しました。

心をぎゅっと握られて、ガシガシ揺さぶられ続けたとでも言えば良いのでしょうか・・・
悲しいのでもなく、辛いのでもないのに、はらはらと涙が出続けているという経験は、
しばらく忘れていた感覚でした。

孤高の天才ピッチャー「巧」と、
彼に出会ってしまった故に歓喜と苦悩を味わい続けることになるキャッチャー「豪」。
小学校を卒業する二人の野球少年を中心にその成長が書かれているこの物語は、
すでにすごく有名で、映画化も決定したとか。。。

こんなふうに少年の心のひだを書くことのできる、「あさのあつこ」さんって、すごい!!すごすぎる!!

お正月の本屋さんで『バッテリーⅣ』を見つけました。
『The MANZSAI』という本も見つけました。
また、一気に読みました。

「あさのあつこ」さんって何者??
なんでこんなふうに少年を描けるのだろう??
そう思った私は本屋さんの検索で、『あさのあつこ 完全読本』なるものを見つけ出し、
それも手に入れました。

すると、なんと「あさのあつこ」さんって同学年だったのです!(@_@)
そのあさのさんがなぜにあそこまで生き生きとした少年を描けるのか?

books
『バッテリーⅠ~Ⅲ』は現在、支部長のところに行っています!


重松清さんとの対談で、
「少年に対する憧れがすごくある」とおしゃっています。
「自分の息子を育ててきて、自分の子供は客観的に見られなくても、そのうしろに側にいる少年たちのことは客観的に見ることができる。例えば、身長が急に伸びるだとか声変わりをするだとか、たった数ヶ月会わなかっただけでこんなにも変われるものかと。あの年代特有の輝きに、とても惹かれました」と。
「私にとって少年は、基本的にわからないもの、未知の存在です。男の子を理解して書いている実感はない。」とも
「逆にわからないからこそ書きたい。」とも。
<ピュアフル文庫『The MANZSAI・1』特別対談より>

そうか。。。なんだかわかるなあ。。。

『バッテリー』を書いたのは、「私は少年が好きだから、たっぷり少年をつかい、どっぷり彼らの世界に浸かったまでのことです。野球というより、バッテリーという1対1の関係が書きたかったんです。こういう関係って、他のスポーツにはないでしょ?」<河出書房新社『あさのあつこ 完全読本』より>
とのことで、
それなら、サッカーに生きる少年たちの話を期待しても、あながち無理ではないかなあ。。。
と思ったりしているのですが。。。

しばらく、「あさのあつこ」の本を探しては読む日々になりそうです。


posted by No.1 代表:くー |09:51 | お気に入り | コメント(0) |

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