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2017年07月20日

期待高まる新戦力

北海道新聞の月一度の2つのコラムの日です。

一つ目は、「J1赤と黒の闘士たち」スポーツライター・斉藤宏則が迫るです。
今回はMFチャナティップ・ソングラシン23歳です。

見出しは、「守備翻弄 小さな巨人」です。

後半戦の注目は、チャナティップ・ソングラシン選手で、世界的なスターのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ選手とプレースタイルが似ていることから「タイのメッシ」の愛称で、タイ国内で人気を誇る。

小見出し「舞台は万全」
チームは6月末のルヴァン杯プレーオフの第1戦を0-2で落としただけに、チャナティップの加入で流れを変え、逆転勝利への期待も高まる。
J1リーグのホームゲームは、浦和との一戦を7月29日に控え、注目選手のデビューに向けた舞台は万全に整った。

小見出し「巧みな足技」
プレーを見ていると、「タイのメッシ」の愛称はまさにピッタリ当てはまり、身長158㌢と小柄ながら、ボールが足に吸い付いているのごとく巧みに操り、トリッキーなドリブルで大柄な相手選手を手玉にとってはゴールに迫っていく。
ドリブルはスピードとパワーにあふれており、ぐいぐいとボールを持ち運んでは相手守備を翻弄。
シュートの精度や威力も十分で、まさに本家メッシをほうふつさせる。

タイでは国民のほとんどが存在を知る大スターだ。
札幌移籍に際しても数多くのメディアが連日、一挙手一投足を報じる。
タイの最大手スポーツメディアも特派員を送り込む力の入れようで、いかにタイのビッグネームであるかが分かる。

小見出し「謙虚な青年」
報道陣やファン、サポーターに対しても常に礼儀正しく接するし、どこにでもいる普通の好青年という感じだ。

「タイのメッシ」がいよいよJリーグの舞台でそのベールを脱ぐ。
小さな巨人が、われわれの眼前でJ1の上位陣に立ち向かう。

もう一つは、「吉原宏太のマンスリーコンサ」です。

見出しは、「光ったヘイスのポゼッション」です。

前半戦をJ1残留圏内の15位で折り返した。
大宮戦も敗戦濃厚の展開を引き分けに持ち込み、これまでのJ1昇格した時と比べ残留の可能性を示した前半戦だったのではないか。

柏戦でケガから復帰したFWヘイスが光った。
得点面での貢献に加え、前でボールを収める能力にたけていて、あらゆる面で機能している。
チームとしても、大宮戦の後半などはボール保持を高める「ポゼッションサッカー」の利点を発揮、札幌らしさが出ていたと思う。

前半戦を振り返ると、ボールを奪えそうは局面でファウルを与える場面が多かった。
実力が拮抗するJ1で後半戦を戦い抜くには「自分たちの時間」に持ち込むスイッチをどうつくるかが鍵。
札幌のスイッチは誰が押すか。
鍵は間違いなく、MFチャナティップ・ソングラシンか、FWジェイ・ボスロイドだ。
彼らは難しいボールも巧みにキープ、連動したプレーは滞りがなく、まるで上から俯瞰しているようだ。

ヘイス、都倉、金園に加え、個の外国人2選手加入でFW争いは確実に厳しくなる。
前半戦の試合が一巡し、ここからまた新しい札幌を見せられなければ順位を落とすことは必至。
このタイミングで2選手加入は、そうした意味でもチームに好影響を与えそうだ。

後半戦何より大切なのは、サポーターと選手が一丸でこの状況を乗り越えていくことだ。
大の大人が汗まみれ、泥まみれになりながら、泥臭く戦う姿をぜひ見届けてほしい。

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前半戦は都倉が5ゴールを決めて、ある程度順調にスタートした。
しかし、都倉は2-2の引き分けに終わったアウェイ磐田戦でゴールして以降、得点がない。
その後チームはホームで宮澤のゴールで大宮に初完封勝利をしたものの、6連敗を喫してしまった。
ただ、柏戦では負けはしたがヘイスがケガから復帰して、得点を決めた。
次のホーム清水戦でもヘイスが決めたゴールが決勝点となり、今季2度目の完封勝利を挙げて、降格圏から脱出した。
後半戦の折り返しとなったアウェイ大宮戦では、都倉を出場停止で欠き苦戦したものの、福森の2本のFKで同点に追いつき15位を死守した。

中断明けの浦和戦は苦戦が予想されるが、そこはホームで大勢のサポータが詰め掛けることは必至、そこで勝利できれば残留には勢いが付く。
そのためには、調子が上がってきているヘイス、出場停止明けで休養十分の都倉、そして新加入のジェイとチャナティップと期待される選手が、満を持して臨むこととなるだろう!

そんな、最高の試合をぜひスタジアムに足を運んでみてほしい!


posted by consa.kazu |10:12 | コメント(1) |