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2016年09月10日

堅守&都倉得点王・内村とジュリーニョは15G

「北海道コンサドーレ札幌・首位を走る原動力は」ということで、Footall LABで解説しています。

J2リーグは残り12試合となった。
その中で、北海道コンサドーレ札幌は13節で1位に立ってからはその座を明け渡すことなく、2位に9ポイント差を付けて首位を快走している。
48得点はリーグで2番目に多く、20失点はリーグで最少の数字。
特に、完封した試合数はリーグでトップとなる16回と抜群の安定感を誇る。

札幌は後方でブロックを作ることが多い。
タックルをしたエリアを見ると、ディフェンシブサードでの比率はリーグでも最も高く、ボールを奪取した高さでは4番目の低さ。
また、自陣PA内での空中戦の勝率は57.2%と、押し込まれても増川を中心としたDF陣が最後に攻撃を跳ね返せているのが特徴だ。
さらに、GKのセーブ率ではクソンユンが85.7%で、続く京都の菅野が75.9%であることを考えれば、その高さは特筆すべきといえるだろう。

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自陣で組織をつくり突破されてもPA内で跳ね返す、仮にシュートを打たれてもGKがストップできていることが、磐石な組織を作り出す要因なのだ。

オフェンス面に目を向けると、得点ランクで2位につける都倉を中心にジュリーニョ、内村らが攻撃を仕掛けている。

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シュートの5プレー前までに関わった選手の上位に名を連ねるのは、まさに彼らであり、3人を軸にカウンターなどで得点を奪う場面は多い。
加えて、ポゼッションは50%に満たないものの、パスの成功率では高い数値を残している。
ボールを奪った後に前線3人を生かすだけでなく、的確にボールをキープできることも彼らの強みといえるだろう。

また、攻撃が手詰まりになった時にチームを救っているのはセンターバックの福森。
その左足から繰り出される正確なキックで貢献。
セットプレーを直接決めた回数は2回、CKかFKでアシストをした回数は5回と、その合計7回はリーグで最多と、貴重な得点源となっている。

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攻守において磐石なプレーを披露し、1-0での白星は10回と20勝の中の半分を数えるなど、勝負強さが際立つ札幌(1-0で勝利を収めた10試合で最も多く決勝点を奪った選手は、3点を挙げた内村)。
12年以来となるJ1への舞台を目指し、このまま突き進めるか。

こうして見ると、今季好調の一番の理由は、「堅守」に他ならないと思うが、ボールを奪った後の正確なパスでしっかり自分達のボールをキープして、攻撃につなげている。

また、20勝の内半分が1-0での勝利で、最多決勝点を挙げたのがチーム得点王の都倉ではなく、5年前の昇格を知っていて全試合に出場している内村だというところが、大きいのではないだろうか?
昨年までの内村は、腰痛などのためシーズン途中で、試合に出られないときが多かったが、今季はここまで怪我でベンチを外れたことがない。
この好調さには、四方田監督の選手の起用法にあるのではないだろうか?
夏場の暑い時期には、アウェイでは極力先発を外して、後半途中からの起用だが、気候に左右されない札幌ドームでは先発で起用して、先制逃げ切りを図っている。
リードした後は、チーム全体で1点を守って勝利につなげる。

残り12試合、勿論堅守は重要だが、攻撃面では都倉の得点王と、内村とジュリーニョのそれぞれ15ゴールを達成すること。
攻撃陣3人が上の目標を達成できれば、守備陣も楽にプレーが出来、確実に首位で昇格できるだろう!


posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |