2014年08月28日
2つのコラム
今朝は道新に「赤黒の闘士たち」スポーツライターの斉藤博則さんのコラムが載っています。 今回はFW39都倉賢です。 幼稚舎から慶応に通う生粋の慶応ボーイだ。 慶大在学中の2005年に川崎とプロ契約を結び話題となるなど、その人生は華やかで苦労知らずな印象だが、「実際はそんなことは少しもない」と本人は言う。 慶大を休学して入団した川崎、出場機会はほとんど得られなかった。 08年に草津に期限付き移籍するが、結果を出せなかった。 年末には、川崎と草津の両リームから戦力外と言われたが、何とか草津に残留することは出来たが、年俸は激減しギリギリの生活をしていた。 09年開幕からがむしゃらに相手ゴールに向かい、草津で気を吐いた。 あらゆる形で得点を奪い続けた。 結果、J2で2位となる23得点を挙げ、最下位に近かった草津を10位へと押し上げた。 09年末にJリーグの移籍ルールが大きく変わり、都倉はJ1神戸へと完全移籍をするステップアップを果たした。 都倉は強烈なハングリー精神を持ち続け、明確に数字で結果を出したからこその移籍で、「苦労知らず」では決してない。 自らの経験を、札幌に積極的に還元していきたいと言う。 「ここの若手は本当に技術的にたけている感じだ。何としても結果につなげようとする姿勢や手法が足りないとも感じる。実体験を伝えたい。」 今後、札幌の選手としてアジアに羽ばたくかもしれないし、違う形で世界に飛び出すかもしれない。 イメージとは裏腹に強烈なハングリー精神を持つ都倉だけに、目標をかなえてしまいそうな気がする。 道新には、「吉原宏太のマンスリーコンサ」も載っています。 栃木戦は引き分けたが、それまでリーグ4連敗。 ここ5試合で2得点とゴールが遠い。 コンサドーレは1トップなので中盤に1人を多く割けるので、ボールは回るしシュート数も相手を上回ることが出来る。 0-1だった京都戦は、札幌のシュート16本に対して京都5本。 16本のうち決定機と呼べるのは、GKと1対1になった宮澤と、ゴールポストに当たったウッチーの2本くらい。 相手のディフェンスを崩しきれていない。 札幌が目指すポゼッションサッカーで引いた相手を崩すには、全員が連動して動き続けないといけない。 気になるのは、後半途中からチームの運動量が落ちて攻め込まれることだ。 試合の最後まで自分のベストパフォーマンスを出せないようでは、プロとは言えないと思う。 ゴールが生まれるのも、選手の心に余裕がある時だ。 今の札幌の選手はフィジカル面もメンタル面も、いっぱいいっぱいに見える。 練習後のランニングを増やすなどして体力強化に努めてほしい。 もう一つ言うと、良いチャレンジをしてミスした時、全員でフォローする雰囲気作りも大切だ。 小野伸二が入ったからといって、簡単に勝てるものではないが、それまで1試合平均400本だったパスが、伸二が出始めてから200本くらい増えている。 札幌の方向性は間違っていない、それだけに良いサッカーから勝てるサッカーに進化してほしい。 毎月最終木曜日に、2つのコラムが道新に載るが、この中に札幌が勝つための、そして進化するためのヒントが入っていると思う。 昨日も書いたが、1トップの良いところと、そうでないところがあるとは思うので、2トップを取り入れてみるのも良いのではないだろうか? 2トップもフォーメーションしだいでは、弱点も出てくるとは思うが、吉原さんが言っているように、体力面を上げることで弱点は克服できると思う。
posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |