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2014年05月01日

癒えた傷 昇格にへ全力(李昊乗)

今日の道新には、スポーツライターの斉藤宏則さんの「赤と黒の闘士たち」が載っています。
今回は、背番号16李昊乗である。

札幌に加入した2011年、正GKとして36試合に出場し、J1昇格の原動力となった。翌年5月ナビスコCP大宮戦で大怪我、その年チームはJ2に降格した。
13年夏の復帰を目指したが、回復が遅れ今年3月の北九州戦で1年10ヶ月ぶりに復帰した。
復帰戦を無失点で終え、再び味わった勝利の味は、極上だったろう。

李が加入する前の札幌のGKに移籍や負傷が重なり、クラブとして韓国人GKの獲得に動いた。
そこでリストアップしたのが、東国大(韓国)でプレーしていた李だった。
韓国に視察した事のある赤池GKコーチは「クロスやシュートへの反応の良さや、動きのスピードを見て『この選手はいい』とすぐに感じた」と振り返る。
また、相手CKやクロスボールなどを、パンチングなどで安全に防ぐのではなく、思い切ってキャッチにいけるのが強みだろう。

GKのキャッチで相手ボールを一転してマイボールにするプレーも、ボール保持率を高めるという部分で重要。
李は、財前監督が目指すボール保持率を高める戦術に合ったGKといえるだろう。

GKはDF陣との円滑な連携が欠かせない。
外国人GKの場合は言葉の壁が懸念されるのが普通だが、李は独身寮に入り、チームメートと積極的にコミュニケーションを取って壁を見事に乗り越えた。
独身寮を出た今は通訳なしで取材に応じる。

外国人選手は「助っ人」であり、「活躍して当たり前」という厳しい視線にもさらされる。
J1に昇格を果たした11年は、自分は結果を出さなければいけない立場、「J1に昇格した」というよりも「しなければいけない」という心境でプレーしている。
傷が癒えた今季は、再びこの重圧と戦う。

同じポジションに金山隼樹という強力なライバルも加入したが、それは望むところ。
「競争が厳しくなると、成長もできる」と臆する様子は無い。

くしくも東京V戦では、金山がゴールマウスを守って、スコアレスドローに終わった。

3月27日に道新で、同じくコラムが載っていたが、そのとき取り上げていたのが金山隼樹で、同じように「競争することで成長できる」と言っている。

今季、札幌の失点が少ないのは、李昊乗と金山隼樹というともに高いレベルの競争ができているからに他ならないのだろう!

内村圭宏が昨日から全体練習に復帰したようで、試合復帰も近いようだ。
二人のGKが切磋琢磨してゴールマウスを守り、今年J1に必ず昇格して欲しい!

posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |