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2017年12月13日

「2022年秋春制移行案」否決

何回も否決されてきたJリーグの「秋春制移行」について、2022年に移行したいという日本サッカー協会の提案を、昨日の理事会で今回も否決された!

否決の理由は以下のとおりです。

1、移行しない方が、リーグ戦実施可能期間が1か月以上長い。
2、移行するとシーズン終盤の4、5月にAFCチャンピオンズリーグのグループステージ終盤やラウンド16が入る。出場4クラブだけがリーグ戦最終局面を厳しい日程で戦うことになる。
3、移行しても1月に移籍する選手は減らない可能性が高い。また夏のウインドーならば移籍金が少なく済むとは言い切れない。
4、シーズン末に決勝が集中することは世界基準で違和感がない。
5、「雪国に相当設備のスタジアム等が整備されるだろう」という期待を前提とした移行を、経営リスクととらえるクラブ経営者が多い。
6、移行期の0.5年または1.5年での収益確保は、Jリーグ54クラブそれぞれの課題で難易度が高い。
7、現シーズンは学校年度と完全ではないが、ほぼ揃っている。移行して半年ずれてしまうマイナスは大きい。
8、企業との期ずれも、企業側でヒアリングしたところ、修正は難しいとの見方が多い。
9、移行カレンダーの1、2月に計4試合予定されているルヴァン杯は、検証したところ他の期日にプロットできない。Jリーグはルヴァン杯を全国のホームタウンで通年開催したいと考えており、移行カレンダーではルヴァン杯が成立しておらず、Jリーグの考えではカレンダー自体が成立していない。

JFA側は、2022年に「秋春制移行」を提案している理由は下記のとおりである。
2022年11月21日から12月18日まで開催されるカタールW杯が行われるため。
2022年シーズンはW杯前のキャンプ期間などを踏まえ、10月上旬にはリーグ戦を終える必要があり、現在と同じ春秋制の場合、約7か月半の過密開催を強いられ、シーズン後は翌春まで長期間のオフとなる。
シーズンを移行する場合、2022年が最適なタイミングであるのは間違いない。

日本サッカー協会がJリーグを「2022年に秋春制実施」したい理由は、「カタールでのW杯が行われる時期により、Jリーグの開催期間を変更しなければならない」のが、一番の理由のようだ。
ただ、そのことはカタールでのw杯開催の年だけなので、その年だけ変更すれば良いことだと思う。

また、「夏場の暑い時期のパフォーマンス低下」については、毎年の課題ではあるが、「クラブとしては夏休み期間に大勢の集客が見込まれる」ことを、天秤に掛けるとしかたがないことで、如何に真夏を上手く乗り切るかを考えるほうが良さそうだ。

9月、10月、11月のシーズン後半には国際Aマッチウィークも入っており、11月は今年もルヴァン杯決勝、ACL決勝、リーグ終盤戦という重要な試合と重なった。

国際Aマッチに出場する選手、ルヴァン杯決勝やACL決勝に出場するチームは、現状ではクラブの経営規模が大きいチームで、潤沢な資金を持って戦えているのではないだろうか?

また、企業や学校の年度などから見ても、日本での「秋春制移行」は難しいと思う。
結果的にこれまでの「春秋制」が日本のJリーグには、今現在では一番の方式と思われる。

posted by consa.kazu |10:12 | コメント(0) |

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